ROUTE66「時間」
OMNIBUS a Go Go Vol.5で紹介した『OUTSIDER』に収録されていたバンド、ROUTE66の単独CDがリリースされた。快挙だ。『OUTSIDER』収録の1982年8月17日渋谷EGGMANのライブ2曲の他、同年7月7日新宿ACBのライブを6曲、同年3月渋谷EGGMANのライブが7曲の全15曲。プロモ用(?)のライブ演奏映像が4曲収録されたDVD付き。
カセット録音と思われる7月7日のライブはあまり音質が良くないが、3月のエッグマンのライブはバランスも良く非常に聴き易い(たぶんライン録音なのでは)。スカビートでドライブする「エゴイズム」や泣きのメロディ「ラスト・ヒロイン」など、ポップでメロディアスだが甘ったるくない、シャープでパンキッシュな演奏が満載だ。
スピーディなロックンロール中心の収録曲の中でも異色ともいえるミディアムナンバー「時間」は、ライブならではの荒さはあるものの、練られた構成/展開やコーラスワークが良い出来だ。“時間の中で生きている自分達を見つめ直していこう...” と訴える、これまで過ごした時、今を生きる時、という“時間”をテーマに取り上げた意欲作ともいえる。
2011年6月22日にROUTE66のラストライブ(1982年9月29日新宿JAM)を収録したCD『LAST GIG』がリリース、2011年7月30日には下北沢SHELTERで復活GIGがおこなわれる。
このCDをリリースした(株)YOUTHの社長のブログはこちら。 渋谷ではたらくパンク社長の告白