OMNIBUS a Go Go Vol.27『RETURN OF GUITAR LIGHTNIN' HORROR SMILIN'』
Vol.24で紹介したオムニバス『Guitar Lightnin' Horror Smilin'』の第二弾で1996年のリリース。 個人的にはLucy Van Pelt。「Red Bycycle」と「彼と彼女の事情」の2曲を収録。
ルーシーを初めて聴いたのは10インチのアナログ盤だった。キュートなジャケと10インチというフォーマットに惹かれて手に取ったのだが、これがズバリだった(5曲入EPだが良い曲ばかり)。その10インチ『advantage lucy』にも再録収録されている「Red Bycicle」は、このオムニバスではベースレスで、エレキ、アコギ、ドラムとアイコの歌声による素朴なバージョン。でもルーシーのやりたい事、伝えたい事が詰まっている気がする 初期の代表作。
「彼と彼女の事情」はテンションコードを使用したコード感や、ギターの石坂とアイコのかけ合いボーカルが楽しめる曲。ベースを入れたバンド・バージョンで再録はしていないのかな。クラウドベリー・ジャムみたいなカッコいい曲に仕上がると思うけど。
他にはアコーディオンとエレクトリック・ビートの融合が気持ちいい「289」を収録したblueberry, very blue(後にGOD'S POPから出たアルバムもよかった)や、 “ギターライトニン”というよりはエレクトロニカなYoung Brian's Group、ファンキーかつヴァイオレントなズボンズ、 ギターポップなペンギンノイズ、キャッチーな「GOING OUT」を収録したWINO、ラウドだが浮遊感のあるギターロックを聴かせるTHE PRIMROSEの全7バンド、各2曲が収録されている。