OMNIBUS a Go Go Vol.31『HIT RADIO 802』

大阪のFM放送局“FM802”がプロデュース、コンパイルしたオムニバスで1997年のリリース。スピッツ、中村一義、スガシカオ、コーネリアス、山崎まさよし等の1997年当時のヘビーローテーションナンバー(スピッツのみ1993年)やフィッシュマンズ、ハイロウズ、ヒートウェイブ、加地秀基等の当時のシングル曲が大半を占める収録曲だが、注目はサニーデイ・サービス「都会(Version #2)」とTHE GROOVERS「春だったね'97~FOLKIE 802 MIX」の2曲。

サニーデイ・サービスの「都会」は1997年2月リリースのシングル「白い恋人」のカップリング曲だったが、ここではこのオムニバス用に 再録音されたバージョンが収録されている。サックスや打ち込み風のドラムが目立つ少しエキゾチックなムードのシングルカップリングバージョンとは違って、「Version #2」はシンプルながらもエモーショナルなバンドサウンド。ファズギターが唸るこちらはGS/ガレージ的ニュアンス。後半には「黒くぬれ」のギターフレーズがチラリ。どちらのバージョンも甲乙付け難く良い。

THE GROOVERSの「春だったね'97」は1997年9月リリースのシングル曲で、吉田拓郎のカバー曲(オリジナルは1972年)。藤井のギターとダイナミックなリズム隊により新たな躍動感を生み出している好カバー。「FOLKIE 802 MIX」は、ギターソロ部分に豪快なハーモニカソロをフューチャーしたこのオムニバス用の別ミックスで、ソロ後のピアノもエレピからアコースティックな音色に差し替えられているようだ。

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