OMNIBUS a Go Go Vol.32『PASSED DAYS』

副題を “ZK records pre-released songs compilation 1992-1997” という、ZKレコードのサンプラーで1998年のリリース。

ヘヴィ・ミクスチャーのWRENCH、BACKBONE、ATOMIC FIREBALLや、最速コアCOWPERS、ノイズの肉自動車、打ち込みハードコアなHAMMER BROS.、ファンキーなTHE マニラ帰り、ニューウェイブな音像ながらコーラスが印象的なCONVEX LEVEL等が収録されているが、個人的にはこのサンプラーで初めて聴いたCOALTAR OF THE DEEPERSの「CELL」。

激しいギターサウンドに繊細なアレンジ、コントラスト際立つ線の細いボーカル。浮遊するスピード感ともいうべき疾走感&表現力が素晴らしい。この「CELL」は1997年、2回目にリリースされた『CAT EP』(ZIKS-047)、俗に言う “CAT EP2” からの収録だが、カタログ番号で2つ前の『CAT EP』(ZIKS-045)のまとまったサウンドとはひとつひとつの音の激しさが(音粒の激しさが)違う仕上がりになっている。

他、そのDEEPERSに後に参加するイチカワマキコが在籍したBPの「カウント」、ストイックな演奏にクールな女性ボーカルのGAJI「hoop loop」、芯の太いサウンドを聴かせるRUFFIANS「FOR LIFE」、痛郎のそれぞれの楽器が良く鳴っているサウンドに切ない歌が重なる「春夏秋冬」等々、17バンド18曲を収録。

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