OMNIBUS a Go Go Vol.33『SUSHI 3003』
ドイツのバンガローレコードから1996年にリリースされたコンピレーションで、副題は「a spectacular collection of japanese clubpop」。スシ三千三とジャケットに書いてあるが、スシミナミかと思った。
クラブポップという事で海外でも人気の出ていたピチカートファイブをはじめ、小西康陽やテイ・トウワ関連(プロデュース含め)の楽曲が多い。ほとんどのトラックは既にリリースされていたものから集められているようだ。
小西関連では、
ピチカート・ファイブの「Nata Di Marzo」、
夏木マリがディープな語りと歌を聴かせる「My favorite things」、
Tokyo's Coolest Comboはフランソワーズ・アルディのインストカバー「Comment te dire adieu」(さよならを教えて)、
Havana Exotica「Surfin' on M.O.O.G.」、
岩本千春「Kiss」。
テイトウワ関連は、
テイトウワ、森俊彦のユニット、SP 1200 Productions「My Super Lover」、
立花ハジメはヒューゴ・モンテネグロのカバー「Moog Power」、
高野寛「あいかわらずさ」。
他、コモエスタ八重樫の5th GardenはPP&Mの“Pa Pa Pa”カバー「I dig Rock and Roll Music」、元ピチカートの高浪敬太郎=K-taroはイタリアサントラ曲ピエロ・ウミリアーニ「Sweden, Heaven & Hell」のカバーで “Mah Na Mah”コーラスは細野晴臣。ファンタスティック・プラスティック・マシーンとCalinの「ともだちのサンバ」はアルバム『TEEN TONIC』からでCo-Produceは福富幸宏。 サリー久保田のレ・ファイブ「Bond Street」はバカラックのカバー、さらにコーネリアス、カヒミ・カリィと当時のクラブ・渋谷系の重要アーティストをコンパイル。
目当てのデイトオブバース「Aim at El Paso」は、EP『荒野のデイトオブバース』収録「エルパソを目指せ」と同じもの。彼らも渋谷系にカテゴライズされるのか?DOB名義になってから音はクラブよりになったけど。1998年には『sushi 4004』もリリースされ、デイトオブバースはDOB名義で参加した。
そんな中、Jumboのジョビンのカバー「イパネマの少年」はアコースティックギターと女性Vo、揺れるベースラインが相まって気持ちよいトラック。