OMNIBUS a Go Go Vol.56『SUBMARINE TRACKS AND FOOL'S GOLD Chiswick Chartbusters Vol.1』

1975年にシン・リジーのマネージャーだったテッド・キャロルとその友人ロジャー・アームストロングにより始められたチズウィック・レーベルのコンピレーション・アルバムで1977年にリリースされた。

チズウィック設立のきっかけでもあり、最初のリリース(1975年12月)でもあるカウント・ビショップスは4曲入りEP『SPEEDBALL』からビッグ・ジョー・ターナーのカバー「Teenage Letter」と「Route66」、EPリリース後ボーカリストのマイク・スペンサーが脱退しギタリストで曲の作者でもあるゼノン・デ・フルールがボーカルをとる「Train Train」(オランダのダイナモから1976年にリリースされたシングルでチズウィックからリイシューされた)の計3曲。いずれもやさぐれたストーンズ直系のロックンロールで特にEP収録曲はスピード感がありパンキーな魅力がある。

このコンピの1曲目に収録されていて目玉ともいえるジョー・ストラマーがクラッシュ以前に在籍していたThe 101'ersは1976年リリースのシングル「Keys To Your Heart」1曲のみ収録。ストラマーが当時スクワット(不法居住)していて、101'ersの練習場所でもあったウォルタートン・ロード101番地にちなむ名前を持つこのバンドは、1974年に結成され、「Keys To Your Heart」がストラマーによって書かれた1975年中頃にはバンドは順調に活動をするようになっていたが、 1976年3月にこの曲が録音された頃バンドは疲弊しており、同年4月に101'ersのサポートアクトであったセックス・ピストルズのライブを見たストラマーは衝撃を受け、5月には新バンド(クラッシュ)結成に向け動き出し、6月5日にThe 101'ersはラストギグをおこない、チズウィックからシングル「Keys To Your Heart c/w Five Star Rock'n'Roll Petrol」がリリースされたのは解散後の6月27日だった。ややシャープさに欠ける演奏といえ、ホットな演奏に“愛の力を信じる”と力強く歌われる。ストラマーの原点というよりは原石か (もしくはパンクという扉への鍵)。

ゴリラスは76年リリースのシングルから「She's My Gal」と翌年リリースのシングル「Gatecrasher c/w Gorilla Got Me」からAB面を収録。妙に明るい曲調というかボーカルがユニーク。フランスのリトル・ボブ・ストーリーは76年リリースの4曲入りEPからアニマルズの高速パブロッキン・カバー「I'm Crying」とオリジナルの「Baby Don't Cry」。パワーポップなラジオ・スターズ「Dirty Pictures」、ネオ・ドゥ・ワップのロッキー・シャープ&ザ・レイザースは4曲入りEPから「Drip Drop」、「So Hard To Laugh So Easy To Cry」の2曲を収録。

翌1978年にはチズウィック・コンピ第2弾『LONG SHOTS DEAD CERTS AND ODDS ON FAVOURITES』がリリースされている。

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