OMNIBUS a Go Go Vol.73『CONCERT FOR THE PEOPLE OF KAMPUCHEA』
1979年12月26日~29日にロンドンのハマースミス・オデオンでおこなわれた、カンボジア難民を救済するためのチャリティ・コンサートの模様を収録したライブ・アルバムで1981年3月にアトランティックからアナログ2枚組でリリースされた。2012年11月現在でCD化はされていない。
このコンサートの出演者は、
12月26日:クイーン
12月27日:イアン・デューリー&ザ・ブロックヘッズ、マトゥンビ、クラッシュ
12月28日:プリテンダーズ、スペシャルズ、ザ・フー
12月29日:エルビス・コステロ&ジ・アトラクションズ、ロックパイル、ウィングス、ロッケストラ
だったが、マトゥンビの演奏はアルバムに収録されていない。他は各組1~4曲を収録。
最終日のロックパイルにはロバート・プラントが、ロッケストラにはプラントの他、ジョン・ボーナムとジョン・ポール・ジョーンズがゼップから参加した。
パンク/ニュー・ウェーブに嵌っていた当時は、オールド・ウェイブ勢のクイーンやウイングス、フーといった音源には全然興味なし(とはいうもののパンクを聴く前はクイーンもフーも聴いてた)、最初クラッシュ目当てでこのアルバムを手に取って(誰かから借りたと思う)「Armagideon Time」1曲のみというのは寂しかったものの、その選曲や演奏には満足した覚えがある。トッパーの繊細なドラム・ワーク、ミッキー・ギャラガーのキーボードも素晴らしい。
他にはオリジナル・メンバーでのプリテンダーズの3曲 「The Wait」、「Precious」、「Tattooed Love Boys」がどれも勢いがあって気に入ってたかな。その頃あまりなじみの無かったイアン・デューリー「Hit Me With Your Rhythem Stick」や、コステロ「The Imposter」、スペシャルズ「Monkey Man」なんかに興味を持って聴いたような気がする。ロックパイルは「Crawling From The Wreckage」と、もう1曲ロバート・プラントをゲスト・ボーカルに迎えた「Little Sister」を収録。プラントがエンディングをトチったのはご愛嬌。
自分であらためて購入したのはザ・フーに入れ込んでた頃(1990年代の中頃と思うんだけど)で、アナログA面全部を占めていたのが気になり中古で購入。「Baba O'Riley」、「Sister Disco」、「Behind Blue Eyes」、「See Me, Feel Me」の4曲。ケニー・ジョーンズがドラム。
クイーンは「Now I'm Here」1曲のみ。クイーンはアナログC面の1曲目なのだが、次がクラッシュというのが凄く違和感あったなぁ。アナログD面はポール・マッカトニー&ウィングスの3曲と最終日のメンツで組まれたロッケストラ(ボーカルはポール・マッカートニー)による「Let It Be」を含む3曲。
4日間のコンサートの模様は映像としても収録されテレビ放映されている。日本でも放映された。このライブ・アルバムに未収録の楽曲も収められているし、マトゥンビの演奏も収録されているが、こちらは商品化されていない。