OMNIBUS a Go Go Vol.81『THE BEAT GENERATION AND THE ANGRY YOUNG MEN』

1984年にウェル・サスペクトからリリースされたネオ・モッズのコンピレーション。ウェル・サスペクトは後にカウントダウンやアシッド・ジャズ・レーベルを設立するエディ・ピラーが1982年に始めたレーベルで、ファスト・エディやマートン・パーカスのシングルをリリースしていた。

ライナーによると収録されているのは、当時未発表だったデモ・バージョンやシングルのようだ。『モッズ・メイディ』でも紹介済みのバンド、マートン・パーカス(「Dangerous Man」と「You Say You Will」の2曲)とスモール・アワーズ「Underground」と「The Kids」の2曲でどちらも良い(「The Kids」はEPとは別バージョン)の他、ネオ・モッズの代表格だったパープル・ハーツはアコースティックでメランコリックな「I'll Make You Mine」とレゲエ/ダブ風味の「Concrete Mixer」(ポール・ウェラーがキーボードで参加しているという噂…)どちらもなかなか聴かせる。それから緩急のあるナンバー「Hazy Darkness…」の計3曲を収録。

エネルギッシュなサウンドのロング・トール・ショーティは「That's What I Want」、「I Do」、「All By Myself」の3曲。ハープも印象的だ。シングル1枚で消えてしまったダイレクションズはオルガンをフィーチャーしたポップな「Weekend Dancers」、キーボードのアレンジとギターのストロークが効果的な「It May Be Too Late」は名曲。ダイレクションズのボーカル、トニー・バークとベースのマーティン・ウィルソンは後にビッグ・サウンド・オーソリティを結成し、レスポンド・レーベルのオムニバスに参加している。ロケット・レコードのオムニバスに1曲参加したのみのバンド、エリートはジャムのフォロワーという印象で「Frustration」、「Get A Job」、「Carrer Girl」の3曲を収録。

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