追悼・RAY MANZAREK「 PLAYS "WEIRD AL " YANKOVIC'S "CRAIGSLIST"」
ドアーズのキーボーディスト、レイ・マンザレクが5月20日亡くなった。74歳だった。
法政大の学園祭にルースターズを見に行ったときのこと、井上富雄が左手をポケットに入れ、右手で開放弦をピッキングして演奏している、そのドライヴした曲を当時は知らなかった。 一緒にいた友人にこの曲はなんていう曲だと聴いてドアーズの「L.A. Woman」だと教えてもらった。こんなかっこいい曲をカヴァーするルースターズに感動しつつ、さっそくドアーズのアルバム『L.A.ウーマン』をその友人に借りて聴いたのだった。
それまでドアーズのファーストは聴いていたと思うが、『L.A.ウーマン』も愛聴盤になった。 疾走感のあるタイトル曲、ブルージィな数曲に混じって、ポップな「Love Her Madly」、リリカルな「Hyacinth House(ヒアシンスの家)」、それに「Riders On The Storm」が特に好きだ。雨粒がガラスを滑るようなキーボード・プレイが素晴らしく、その冷たい感触は暑い夜にこの曲を聴きたくなる(ドアーズのスタジオ・アルバムはどれも好き、デモを収録したボックスも良かった)。
先に紹介したオムニバス『Under The Covers』に収録されていたエコー&ザ・バニーメンの「People Are Strange」にキーボードで参加、変わらぬプレイとバニーズとの共演には非常に喜んだものだ。
上の動画はアル・ヤンコヴィックが公開したマンザレクの演奏映像で、2009年にヤンコヴィックのドアーズ・パロディ曲「Craigslist」(「Twentieth Century Fox」似)にキーボード演奏で参加したマンザレクのレコーディング風景を撮影したもの。軽~く録音に参加している、といった感じがさすが。