追悼・LOU REED「ROCK'N' ROLL」
世界中のストリート・ロッカー達が今嘆き、大都会に住む孤独なリスナーや、田舎町の街道を車で走り家に帰り着いた者たちがヴェルヴェッツやルーの歌を聴いているだろう。失われた存在の大きさに改めて気付き、その人の長く歩んできたワイルド・サイドを思ってため息をつき、涙を流しているだろう。
私も今、大好きなアルバム『ライブ・イン・イタリー』を聴き終えたところだ。
1984年に発表されたこの作品は、ヴェルヴェッツから1983年の『レジェンダリー・ハーツ』まで広くルーのキャリアから選曲された、私が一番聴いたルーのアルバムでもある。1曲めの「Sweet Jane」のイントロのギターの響き、「Satellite of Love」の繊細なメロディ、アナログC面だった「White Light/White Heat」、「Some Kinda Love/Sister Ray」のフリーキー・サイド、続く名曲「Walk On The Wild Side」、「Heroin」そして「Rock'n' Roll」。
You know her life was saved by rock'n' roll
Despite all the computations
You could just dance to a rock'n' roll station
それは私も同じだ。