My Wandering MUSIC History Vol.13 IRON MAIDEN『IRON MAIDEN』
1979年頃に勃興したブリティッシュ・ハード・ロックの新しい動き、"NEW WAVE OF BRITISH HEAVY METAL" ムーブメント。レインボーなどの旧来のハード・ロック・グループがアメリカナイズされ、ポップで聴き易くなっていったなか、硬質でタイト、スピーディ&ヘヴィでアグレッシブな演奏をする一群でストリート感もある佇まいも特徴だった。デフ・レパード、ガール、サクソンといったバンドが私のまわりでは聴かれていたが、なんといっても一番人気があったのはアイアン・メイデンだ。
エディ(発売当時はこういう名前とは知らなかった)が描かれた強烈なジャケット(右上のジャケ写は1998年にリリースされたリマスターCDのものでオリジナルとは異なる)、1曲目「Prowler」のギターリフに続くハードでタイトな演奏とスピーディな展開には確かに新しい息吹を感じた。長~いギターソロがなくメリハリのあるコンパクトなナンバーで一気に聴かせるアルバム内容。ベースのフレーズが効いているのも特徴だ。インスト「Transilvania」でスピードアップした後の静かな「Strange World」も聴かせるナンバー。
アイアン・メイデンはこのあと日本でリリースされた12インチEP『ライヴ+ワン』まで聴いた。