BLUE RONDO A LA TURK「CHANGE」
2014年6月チェリーレッドよりリイシューのアルバム『Chewing The Fat -Deluxe Edition-』より。 このアルバム『チューイング・ザ・ファット』のオリジナルがリリースされた1982年(邦題は“踊れば天国アイアイアイ”だった)、 ブルー・ロンド・ア・ラ・タークというバンドには全然興味なく聴くこともなかったのだが、後々どこかの雑誌でルースターズのメンバー(井上富雄だったかな…)が好きだとか良く聴いてるとかいう記事を読んで、聴いてみたいなと思いつつ中古レコードに巡りあうわけでもなく(まぁ熱心に探していた訳でもないのだが)未聴になっていた。どうやらオリジナル・リリースから長らくCD化もされていなかったようで、今年2014年チェリーレッドより2枚組デラックス・エディションとしてリリースされた。 1980年代の初頭に短期間だがファンカラティーナというムーヴメントがあったが、当時ニュー・ウェイヴに興味はあったものの、ややダークな方向、もしくはギター・ポップ的な方向へ向いていたので、 “ファンクとラテンのニュー・ウェイヴ”を積極的に聴くということはなかった。 「Change」はアルバムの1曲目に収録されている曲で、ベースラインが強力なファンク・ラテン・ナンバー。 “チャ・チャ・チャ・チェンジ!”という掛け声も印象的。ギターの繊細なというか小技的なバッキング/カッティング・プレイやホーン、ピアノ、パーカッションやコーラスの効果的な使い方はクールで、今の耳で聴くとなるほど英国産だと思わせる格好良い仕上がりだ。ピアノソロのスリリングなプレイ、サックスソロの高揚感は素晴らしい。この曲のブロデュースはマイク・チャップマン。ボーナストラックではリミックス・ヴァージョンの「Changeling」も聴ける。 ファンキーなベースラインと陽気なラテン・フレイヴァーにイギリス特有の洒落たクールネスは、この曲だけでなく「I Spy For The FBI」(Jamo Thomasのカヴァー)、「Coco」や「Carioca」といった曲でも感じられ楽しめるアルバムだ。ボーナストラックのシングル曲も良い。全体的に聴いて感じるのはファンカラティーナも英国モッズの流れにあるということだ。 この再発されたデラックス・エディションはオリジナル・アルバムにシングル曲やシングルB面曲を収録したデ