JAJOUKA『ERECTROCK』

2014年7月リリースのシングル。

日本脳炎~The Bacillus Brainsのギタリストだった、ヒノケンこと日野研志率いるJajoukaの3枚目となるシングルがリリースされた。

パーカッシブなブルースを追及した2011年のアナログ・シングル「Hellhound On My Trail c/w 僕と悪魔のブルーズ」、ファンク&ダンサブルな2013年のシングル『Joy』に続くものだ。今回はエレクトリック/テクノな手法が目立ち、更なるJajoukaの進化を聴くことができる。ニュー・シングルのタイトルは『Erectrock』。“Electro”じゃなくて“Erect”、“Pop”じゃなくて“Cock”でもない“Rock”。うーむ捻りが効いているのだろうか、そのままなジャケットではある。歌詞カードのグラフィックに使われている映画の“Westworld”っぽいイラストの方がカッコよかった思うけど、こっちの方がインパクトあるかな。ファーストシングルに収められていた「僕と悪魔のブルーズ」の再録を含む3曲入り。ドラムが一人抜けて3ピースとなっているようだ。

「Dry」は遊びたりない乾いた気持ちを歌った“早くしなきゃ朝が来る/早くしなきゃ世が明ける”っていうフレーズが鋭いダンス・ナンバー。6分余りの長さを感じさせない様々なサウンドが詰め込まれたJajoukaのニュー・センセーションな1曲。「真夜中のシークレット」はオートチューンを使用したと思われるヴォーカルが特徴なポップ・チューン。世知辛い都会暮らしを “窮屈な時を(TOKIO)過ごしているよ”という言葉遊びも面白い。再録された「ボクと悪魔のブルーズ」も原曲のポップさを更にブラッシュアップさせたアレンジで聴き易くなっている。ちょっと線の細いヒノケンのヴォーカルもリリースを重ねる毎に良くなり楽曲に合ったものとなってきていると思う。

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