ROCK'N' ROLL GYPSIES「YOU WON'T BE MY FRIEND」
ロックンロール・ジプシーズ、4枚目のスタジオ・アルバムがリリースされた。
2003年『Ⅰ』→2005年『Ⅱ』→2010年『Ⅲ』→2016年『Ⅳ』と13年で4枚のスタジオ・アルバムの発表と作品数は多くは無いが(他に2007年にライヴ盤がある)、振り返ってみるとジプシーズというバンドは長く続いているなぁ。
内容はというと「あきれるくらい」、「空っぽの街から」や「Miles Away」(“Hoo Hoo Woo”っていうコーラスがジプシーズの楽曲では珍しい味付け)といった曲では、いつも通りのロックンロール・スピリットがスピーカーから迸り感じられるジプシーズ・ナンバーだし、ピンク・フロイド「See Emily Play」の歌詞の一節からタイトルを付けたんだろうか「You'll Lose Your Mind And Play It」は、4人が夢中で6分以上プレイしてるお得意インスト・ブルーズナンバー。
今回の注目はというと、なんといっても下山の歌うラヴ・ソング「You Won't Be My Friend」(作詞作曲も下山)。綺麗なアコギの弦とリムショットの響き、下山のヴォーカルはこれまでよりも丁寧に歌っていて、くっきりと歌詞が伝わってくる。すれ違う気持ちを描いたストレートなラヴ・ソング。
他には、もう一曲下山の歌う「Till Dawn」、池畑作の「危険な日常」、スタジオ録音のラスト8曲目は下山作で花田がヴォーカルをとる「dis agreed」。“仲違い”か…。
9曲目からは2015年12月23日高円寺HIGHでのライヴから「汽車はただ駅を過ぎる」、「渇く夜」、「Ho Train Boogie」の3曲を収録。