MARS「3-E」

1996年、Atavisticよりリリースのアルバム『78+』より。

マーズの最初のシングル「3-E c/w 11,000 Volts」が聴きたくて、やはりマーズといえばホラー度満点なこのジャケのディスクだよなぁと思って、シングル曲の曲名も入ってるのを確認して入手。

アルバム『78』はもとはアナログ盤で1986年にリディア・ランチのレーベルWidowspeakからリリースされたが、1996年に3曲(ジャケットに表記のない1曲を含む)を追加しAtavisticから『78+』としてCD化リリースされた。1977年~1978年のスタジオ・レコーディングとライヴをコンパイルしたアルバムなのだが、ジム“フィータス”サ―ウェルによる音処理(クレジットはReprocessed by J.G.Thirlwell)がされており、低中音が前に出て高音はやや引っ込み気味、音が塊になった様な印象で個人的にはソリッド感や楽器の分離が削がれているように思う。YouTubeなんかで「3-E」のシングル・ヴァージョンを聴いてみるとね。スタジオ・テイクとしては同じと思うんだけど。まぁアルバムは興味深く聴けた。

メンバーはサムナー・クレーン(G&Vo)、コニー“チャイナ”バーグ(G&Vo)、マーク・カニンガム(B)、ナンシー・アーレン(Ds)。1975年頃“CHINA”というバンド名で活動を始めたが、ほどなくしてマーズにバンド名を変更、リディア・ランチ曰く“スーサイドとNo Waveをつなぐバンド”、 DNAのイクエ・モリはマーズのナンシー・アーレンのドラムセットを借りて練習していたという。ノー・ウェイヴのバンド群へ与えた影響も大きく先駆的なバンドといえる。

うーん、別のCD『The Complete Studio Recordings NYC 1977-1978』あたりを手に入れるかな…。 

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