My Wandering MUSIC History Vol.82 ECHO & THE BUNNYMEN『NEVER STOP (DISCOTHEQUE)』
『Never Stop (Discotheque)』は私が最初に購入したエコー&ザ・バニーメンの12インチ・シングルだったと思う。
友人に見せてもらった今はなき雑誌“DOLL”に掲載されたエコー&ザ・バニーメンのディスコグラフィ。リリースされたばかりだった前回紹介のミニアルバム『Echo and The Bunnymen』までが掲載されていたから、おそらく1983年末か1984年初めころの号だったのだろう。1ページの半分をシングルとアルバムのジャケット写真、残りの半分を黒田義之による文章で、7インチや12インチ、オリジナル・アルバム、オムニバス・アルバムの内容やリリース時期を簡潔だがポイントを押さえて紹介していた。今とは違ってディスクの情報が乏しい時代、オリジナル・アルバムとミニ・アルバム以外は全部輸入盤のみのディスクということもあり、たった1ページのディスコグラフィだが非常に重宝したものだ。このディスコグラフィを読んでバニーズはアルバム未収録の12インチ(の特にB面)を聴かないとダメだなぁ、と思い、ジャケットも綺麗だし手に入れたいと思うようになった。
だけどこの時点で容易に新品で入手できる12インチ・シングルはこの『Never Stop (Discotheque)』だけだったんじゃないかな。たしか池袋のOn Stage Yamano/山野楽器で購入したと思う。まぁ取寄せ注文をしたり中古で高めの値段を出せばこれ以前のシングルも手に入ったと思うが。
「Never Stop (Discotheque)」は前回で紹介したし、アルバム未収録ヴァージョンのカップリング「Heads Will Roll(Summer Version)」と「The Original Cutter-A Drop In The Ocean」の2曲も、前々回のアルバム『ポーキュパイン』の回で紹介したんで省略するが、ロイヤル・アルバート・ホールの写真に着色された花と空の青が美しいジャケットも魅力。
英盤の7インチは「Never Stop c/w Heads Will Roll」のカップリングで、7インチ・ヴァージョンの「Never Stop」とアルバムからの「Heads Will Roll」が収録されていたが、日本盤7インチ(たぶん日本で初めてリリースされたバニーズの7インチ)には12インチ・ヴァージョンの「Never Stop (Discotheque)」と、リヴァプール・ミックスと記載がある「The Original Cutter」のカップリングで1983年10月にリリースされている。