佐野元春&ザ・コヨーテバンド「エンターテイメント!」

 

NHK「SONGS」佐野元春を見る。
インタビューした武田真一アナは熱心な元春ファンだそう。ライヴはコヨーテバンドと、
「約束の橋」
「ニューエイジ」
「エンタテイメント!」
の3曲を演奏した。

「約束の橋」
いつの間にか佐野元春の代表曲になったな。この曲を聴くと牧瀬里穂とゴローちゃんを思い出す。“くるおしくミツバチの群をすり抜けながら”って歌詞が好き。

「ニューエイジ」
革新的アルバム『VISITORS』収録曲。“昔のピンナップはみんな壁からはがして捨ててしまった”って繰り返すところが好き。アズテック・カメラ「Walk Out Winter」の一節を思い起こさせる。

「エンタテイメント!」
新曲。YouTubeにこの曲のヴィデオがアップされた時に聴いた。その時は、苦しい時をエンタテイメントが癒すっていうアップテンポでポップな曲だな、と思ったのだが、今回「SONGS」で初めて歌詞を読んで、これはエンタテイメント業界に向け痛烈に異議申し立てたシリアスな歌詞だな、と思った。佐野自身もRolling Stone Japanのインタビューで “エンタテイメントへの愛と皮肉の背中合わせって感じ ”と語っている。爽やかなアレンジの演奏にのせて、

It's just entertainment
束の間でいい
イヤなことを忘れる夢のような世界

と歌い、あたかもエンタテイメント讃歌のように聴こえてしまうが、転調部分ではこう歌われている。

落ちてゆく星を見ていた夜
It's just Entertainment
誰もが落ちてゆくあの人を見ていた夜
It's just Entertainment

この曲は去年(2019年)に書かれたというが、最近輝きを消してしまった幾つかの星を思うと、またせつなく響く。

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