JAJOUKA『ASADACARIBU』
前作リリースから約3年半ぶりのJAJOUKAの新作。
ほぼ日本脳炎のメンバーが揃い2016年にバンド名がひらがな表記になり、前作『じゃじゅうか』を2017年にリリース、さらにバンド名は日本脳炎じゃじゅうかに変更。2018年初頭にはバンドHPのブログに日本脳炎のヴォーカルだったキイチをバンドに誘っていたという逸話が掲載されていた。数度バンドに誘うもキイチは ”このバンドで俺に何が出来るか自信がない” と固辞した、とある。日本脳炎再生は実現しなかった。2019年にはバンド名がじゃじゅうかに戻り、ベースの130が去り、ヒノ(=松)は弾き語りライヴを始め、2020年早々にはギターのパティ脱退の報告が。
Vo/G ヒノ& D マルは、2人でユニットとして活動していくことを確認、バンドスタイルの音源(つまり前作)は、じゃじゅうかのファーストアルバムにはしたくないってことで今回、全てを自身(Vo/G ヒノ& D マル)の力で製作しようとPCやソフトを一新し自らが納得のいく音源をDIY作成したのがこのアルバム。バンド結成10周年記念盤。
収録曲は、
1. DRY
2. WHY
3. FRUSTRATION ARMY
4. 真夜中のシークレット
5. 100%の退屈
6. 流線形
7. 紛れ込んでブルー
1はJajoukaの3rdシングル「ERECTROCK」収録曲の再録。
2は前作『じゃじゅうか』に「Why...!?」として収録されていた曲の再録。
3も前作『じゃじゅうか』収録曲の再録。
4はJajoukaの3rdシングルや前作『じゃじゅうか』収録曲の再録。
5は日本脳炎のアルバム『香港カフェ』やTHE BACILLUS BRAINSのアルバム『電撃都市通信』、前作『じゃじゅうか』収録曲の再録。
6は日本脳炎の代表曲で『狂い咲きサタデーナイト』収録曲の再録。
7はJajoukaの1stシングルやJajoukaの3rdシングル、前作『じゃじゅうか』収録されていた「僕と悪魔のブルーズ」を改題して再録。
こうしてみると前作『じゃじゅうか』収録曲をプラスして、エレクトリッック/テクノ路線を追求した3rdシングルを発展させたものといえるか。
現体制での最初の音源ということで、前作収録曲を再録音したいということもあったんだろうけど新曲は聴きたかった。ほぼ全編アグレッシブでダンサブル、デジタルなアレンジで、日本脳炎の代表曲のひとつ「流線形」(作詞作曲はヒノ)も同様。ラストはこれまで歌われていた “ 迷い込んでブルー” という歌詞が “ 紛れ込んでブルー ” に変わり曲のタイトルにもなった。
次は新曲をお願いしますよー。