THE CLASH『COMBAT ROCK / THE PEOPLE'S HALL SPECIAL EDITION Includes unreleased tracks』リリース!

ザ・クラッシュ『コンバット・ロック』のスペシャル・エディションの日本発売が決定。オリジナル・アルバムにディスク2(12曲)を加えたCD2枚組『コンバット・ロック/ザ・ピープルズ・ホール(40周年記念盤)』で、2022年5月25日にリリースされる


ソニー・ミュージックのインフォメーションによると、

“ ザ・クラッシュがニューヨークのナイトクラブ『ボンズ・カジノ』で17回連続ライヴを行なったのは、1981年。そのきわめて重要な意味を持つ公演を終えるとすぐ、彼らはロンドンに戻り、ラティマー・ロード周辺の不法占拠地域、フレストニア共和国のザ・ピープルズ・ホールでリハーサルとレコーディングに取り組んでいる ”
とある。いまいち意味不明だが調べてみると…

ロンドンのラティマー・ロード周辺で1970年代に不法占拠者達が独立を宣言した地域がフレストニア共和国で、そのコミュニティの中心として使われていたのがビクトリア朝の建物ザ・ピープルズ・ホール(現在もあるようだ)。そこはクラッシュだけではなく、キリング・ジョークやモーターヘッドなども利用していたという。

この『コンバット・ロック』スペシャル・エディションCD2枚組にも収録される『コンバット・ロック』制作時のアウトテイク「Midnight To Stevens」は、1991年リリースのボックスセット『クラッシュ・オン・ブロードウェイ』が初出だ。『〜ブロードウェイ』のブックレットには「Midnight to Stevens」について下記にように説明がある。
“ 1981年9月17日、ロンドン、フレストニアのピープルズ・ホールにてレコーディング。ローリング・ストーンズ・モービルおよびイアー・スタジオを使用。エンジニアはジェレミー・グリーン ”

日本のソニー・ミュージックのインフォメーションを続けると、

“ このディスクのハイライトは、ローリング・ストーンズのモービル・スタジオを使ってザ・ピープルズ・ホールで録音した「権利主張」のニュー・ヴァージョンと、完全未発表のインストゥルメンタル「ヒー・フー・デアーズ・オア・イズ・タイアード」。ほかに、「ザ・エスカペイズ・オブ・フューチュラ2000」の未発表オリジナル・ミックス「フューチュラ2000」、マイキー・ドレッドの「レディオ・ワン」、以前は「ザ・ビューティフル・ピープル・アー・アグリー・トゥー」というタイトルがつけられていた「ザ・フルハム・コネクション」、「アイドル・イン・カンガルー・コート」などが収められている ”
とある。

2013年9月にリリースされたボックセット『サウンド・システム』には『コンバット・ロック』制作時のレアトラックも収録されていたが、『コンバット・ロック』スペシャル・エディションのディスク2には、既に『サウンド・システム』に収録済みの音源もあると思われる。『サウンド・システム』は未聴だが、個人的に推測してみると、

DISC 2 THE PEOPLE'S HALL

 1. Outside Bonds

 2. Radio Clash =B Side of single「This Is Radio Clash」

 3. Futura 2000 Original Mix

 4. First Night Back In London B Side of single「Know Your Rights」

 5. Radio One =B Side of single「Hitsville UK」

 6. He Who Dares or Is Tired Previously Unreleased 

 7. Long Time Jerk B Side of single「Rock The Casbah」

 8. The Fulham ConnectionBOX SET『サウンド・システム』 (aka The Beautiful People Are Ugly Too)

 9. Midnight To Stevens =BOX SETクラッシュ・オン・ブロードウェイ』

10. Sean Flynn BOX SET『サウンド・システム』?

11. Idle In Kangaroo Court BOX SET『サウンド・システム』

12. Know Your Rights Previously Unreleased 

4月15日現在でiTunes Storeに表示されている曲目を確認すると「Sean Flynn」はボックスセット『サウンド・システム』に収録された「Sean Flynn (Extended 'Marcu Music' Version) 」と思われる。クラッシュの公式HPのインフォメーションでPreviously Unreleasedとあるのは「He Who Dares or Is Tired」と「Know Your Rights」の2曲のみ。日本のソニーのインフォによると未発表は、「He Who Dares or Is Tired」(完全未発表インストゥルメンタル)、「Know Your Rights」(ニュー・ヴァージョン)、「Futura 2000」(「The Escapades of Futura 2000」の未発表オリジナル・ミックス)ということになる。
1曲目の「Outside Bonds」はよくわからなかった。

12曲のうち、今回初出3曲とボックスセット『サウンド・システム』収録に収録されていて私は未聴(だけどブートで聴いてる)3曲、あわせて6曲で国内盤CD 3,630円はどうしようかなー。アルバム『サンディニスタ!』期のシングル「Hitsville UK」のB面曲マイキー・ドレッド「Radio One」がここに入ってるのはなぜ?「Walk Evil Talk」は未収録(録音場所がピープルズ・ホールじゃないのかな?)。

右上のジャケ写は1982年リリースのアナログ国内盤『コンバット・ロック』(EPIC・ソニー 25・3P-353)と、付属していたペニー・スミス撮影のポスター。

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