MY PLAYLIST Vol.1『YUMING BEST SONGS from 1991 to 2009』
1972年のデビューから今年で50周年、ユーミンの新しいベスト盤がリリースされている。長いキャリアだから当然ベスト盤も多くなると思うけど、デビュー35周年からはほぼ5年毎にベスト盤がリリースされているな。
1998年リリースのベスト『ノイエ・ムジーク』からはアルファ(荒井由美)時代を含めた、オールタイムベストとなり、収録曲も30曲を越えた。このころは1970年代〜1980年代の楽曲が多く選曲されている。
1980年代までの楽曲を含まない、1990年代からの楽曲を集めてユーミンのベスト盤を作ってみたいな、と思ったのが2010年頃。アルバム『そしてもう一度夢見るだろう』がリリースされた後だ。1991年リリース『DAWN PURPLE』から2009年リリース『そしてもう一度夢見るだろう』までのアルバムから選曲することにし、CD-Rに焼くため、CD1枚に収まる収録時間にした。
以下、私の選んだYUMING BEST SONGS from 1991 to 2009。
1. Sunny day Holiday from『スユアの波』(1997年)
2. 黄色いロールスロイス from『そしてもう一度夢見るだろう』(2009年)
3. ただわけもなく from『Wings of Winter, Shades of Summer』(2002年)
4. 虹の下のどしゃ降りで from『A GIRL IN SUMMER』(2006年)
5. 真夏の夜の夢 from『U-miz』(1993年)
6. 最後の嘘 from『Cowgirl Dreamin'』(1997年)
7. groove in retro from『ノイエ・ムジーク』(1998年)ベスト・アルバム収録リリース時新曲
8. 時のカンツォーネ from『スユアの波』(1997年)
9. Walk on, Walk on by from『KATHMANDU』(1994年)
10. 恋の1時間は孤独の千年 from『TEARS AND REASONS』(1992年)
11. Hello, My Friend from『THE DANCING SUN』(1994年)
12. Spinning Wheel from『FROZEN ROSES』(1999年)
13. ひまわりがある風景 from『VIVA! 6×7』(2004年)
14. 輪舞曲(ロンド) from『KATHMANDU』(1994年)
15. 情熱に届かない〜Don't Let Me Go from『DAWN PURPLE』(1991年)
16. 春よ、来い from『THE DANCING SUN』(1994年)
17. 幸せになるために from『acacia』(2001年)
当初はシングル曲を除くアルバム曲で選曲しよう、と思ったが、それじゃベストと言えないなぁと思って結局シングル曲も選曲した。シングル・リリース曲は1、4、5、6、11、14、16、17の8曲。12はシングル・カップリング曲。
1はフィル・スペクターなサウンドでトップを飾るにふさわしいと思うダイナミックな曲。続く2は加藤和彦とのデュエットで、演奏も当時加藤が組んでいたバンドVitamin-Qによるもの。この曲のプロデュースも加藤和彦(と松任谷正隆)で、さすがの円熟したロックンロールな仕上がり。3は夏の風景を切り取ったゆったりとした曲。ハネて弾むようなリズムで陽気なムードの4、別れを受け入れるために最後の嘘をついてと願うバラードの6、7はベスト『ノイエ・ムジーク』のための新曲だったティン・パン・アレーとのコラボ曲で、柔らかでふくよかなバンドサウンド。
8は1997年公開の映画『時をかける少女』主題歌。歌詞は原田知世に提供し、ユーミンもセルフカヴァーした「時をかける少女」とほぼ同じ。9はタイトルでもわかるが、曲調もバカラックな曲。10は1984年に麗美(REIMY)提供曲のセルフ・カヴァーでラテンなアレンジ。恋する1時間を過ごしたら、千年(つまり永遠だ)の孤独を感じることになるという、ひとときの華やかさと失った時の寂しさを花火の夜を舞台に描く。
歌い出しからのスピード感の変化が面白い12、ギターのストロークが瑞々しく、広がりのある風景を感じられる13、15は抑えたヴァースの部分からエモーショナルなフックを持った曲で、キリンのCMで使われた。17はオルガンの響きとアコースティック・ギターの爪弾きで始まる、今幸せになるために、幸せを掴もうとした過去との決別を描いた切ないバラード。5、11、14、16は言わずもがなの大ヒット曲。
ちょっと2000年代からの選曲が少なかったか。
右上の写真は選曲した14枚のアルバム・ジャケット。