和久井光司責任編集『NYパンク以降のUSロック完全版』
2022年11月2日、河出書房新社より出版。
ディスクガイドを読むと、これまで聴いてなかったバンド、アーティスト、ジャンルに興味が湧いてCDやレコードも増えるから買わないようにしていたんだけど、この『NYパンク以降のUSロック完全版』、たまたま待ち合わせた本屋にあったので手に取ったらテレヴィジョン/トム・ヴァーレイン/リチャード・ロイド、ブロンディ、モダン・ラヴァーズ/ジョナサン・リッチマンが近年リリースしたアルバムまで網羅されているので購入してしまった。この和久井光司責任編集のディスクガイド・シリーズは何冊か出てるけど購入したのはヴェルヴェッツとボウイに続いて3冊目(ヴェルヴェッツ本良かった)。
去年出たのは知ってたんだけど表紙がトーキング・ヘッズ/デヴィッド・バーンだからスルーした模様…トーキング・ヘッズはほとんど聴いてないから…持ってるアルバムはファーストのみ。別に嫌いとかそういうんじゃなくて単に後回しになってるだけ。後で聴くかわかんないけど…聴いてみたいとは思ってる…。
『NYパンク以降のUSロック完全版』、読み物的に面白かったかな。和久井光司らしい遠慮なくハッキリした物言いの部分もあるし。和久井がニューヨーク・ドールズがダメで特にジョニー・サンダースは認められない、という残念な告白もあったし、水上はる子はニューヨークでパティと住んでた頃のことを小説かなにかにしたい言っていた、ということも書かれていた。ブロンディとザ・ナック絡みのプロデューサー、マイク・チャップマンの記事も面白かった(パット・ベネターのファースト聴いたな…)。最後のパワーポップとアメリカン・ニュー・スタンダードの章で紹介されてたパワーポップ系バンドのアルバムには聴いてみたいのがいろいろあるんだけどね。