ホリー・アンド・ジ・イタリアンズの「Tell That Girl To Shut Up」のライヴ映像あるかな、と思ってYouTube見てたんだが無かった。あったのはBBC TV番組『THE OLD GREY WHISTLE TEST』のライヴ映像でシングルにもなった「Youth Coup」とアルバムから「Rock Agains Romance」の2曲。なかなかかっこいい。
1983年、VU Recordsよりリリースのライヴ・アルバム。 ニコの『ライヴ・イン・デンマーク』を買ったのはいつ頃だろう。ザ・ルースターズが1984年の夏におこなった7日間のライヴの4日目にニコの「Saeta」をカヴァー(ヴォーカルは安藤広一)したの知って聴いてみたいなと思ったのがきっかけだから1985年頃か。池袋の山野楽器で買った記憶はある。どーんとニコのアップのピクチャー・ディスクが迫力あってかっこいいよね。 このアルバムにはライヴのデータはクレジットされていないが、和久井光司責任編集『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド完全版』(河出書房新社・2021年)よると1982年10月6日、デンマークのクラブ・パラマウントでおこなわれたライヴで、バックバンドはザ・ブルー・オーキッズと記載がある。 フェイドインで始まり、静かで緊張感のある演奏とニコのヴォーカルが空間に深く浸透してゆく「Saeta」。タイトなリズム・アレンジでギターが活躍する「Vegas」。この2曲は1981年に7インチ・シングル「Saeta c/w Vegas」としてリリースされているが、このライヴではどちらもキーボードが使われておらずシンプルなバンドサウンド。「60/40」(下山淳が1990年に結成するバンド名の由来か)は1981年にリリースされたアルバム『ドラマ・オブ・エグザイル』収録曲。このバンドサウンド3曲の流れがいい。続いてニコがハーモニウムを弾きながら歌うのはアルバム『ジ・エンド』(1974年)収録曲の「Valley of The Kings」とアルバム『デザートショア』(1970年)収録曲「Janitor of Lunacy」の2曲でどちらも味わい深い。やはりニコの真髄というか、ニコの本来の表現はハーモニウムと共にあると思う。ここまでがアナログ盤A面。 B面トップはボブ・ディラン作、ニコのファースト・アルバム『チェルシー・ガール』(1967年)収録曲でアコースティック・ギターのみで歌われる『I'll Keep It With Mine』。続いて“ルー・リードのナンバーを”と紹介してヴェルヴェッツの「Femme Fatale」は、ギターの音色やアレンジが好み。同じくヴェルヴェッツの「I'm Waiting For My Man」とデイヴィッド・ボウイの「Heroes」の2曲
ルースターズの音源が配信されて日本コロムビアの特設サイトでは アーティストによるプレイリスト が公開されている。それぞれ10曲〜15曲を選曲。ウエノコウジ、OKAMOTO'Sのオカモトショウ、宮藤官九郎、Gyogun Rend'sのパッチ、Mo'some Tonebenderの百々和宏、ヤマジカズヒデ、ピロウズの山中さわお、PotshotのRyojiなど、各アーティストのコメントあり。「Desire」、「Heavy Wavy」、「Strange Life」、「 In And Out」、「Girl」とか各人ベスト・アルバム的ではないこだわりの選曲があるなー。矢井田瞳ってルースターズ聴くんだ…しかも「ゴミ」選んでるし。