追悼・JAMIE REID


セックス・ピストルズのレコード・ジャケット、ポスター、チラシ等のデザインを手がけたジェイミー・リードが逝去。76歳だった。

バンドロゴ、曲名、アルバムタイトルは脅迫状を模し、ユニオンジャックを切り裂いてクリップで止め、エリザベス女王の口元に安全ピンを刺した男。シングル「God Save The Queen」をリリースした後、ジェイミー・リード、ジョニー・ロットン、ポール・クック、プロデューサーのクリス・トーマス、エンジニアのビル・プライスは路上で襲われる羽目になったが、今じゃユニクロのTシャツの図柄に使われるポップ・アートになった。

1989年9月6日〜9月25日には渋谷パルコ・ギャラリーで『UP THEY RISE』と題された展覧会を開催(その後大阪、名古屋へ巡回した)。下の画像はその時のチラシ表裏。


下の画像はそのジェイミー・リード展『UP THEY RISE』を取り上げた、今は無き情報誌『シティーロード』のFRONT LINE ART eyeで、開発チエによる記事「パンクの神殿を飾りつけた男 ジェイミー・リード」。

下の画像は、CDアルバム、CDシングル、ポストカード、ピストルズ関係の本に使われたジェイミーのデザイン。真ん中あたりにあるバッジは確か上記の展覧会で買ったんだと思う。

ジェイミーはジョニー・ロットンやマルコム・マクラーレンより過激でアナーキーだったというのをグレン・マトロックのインタビューで読んだが、彼のデザインを見るほどにうなずけるものだ。

耳からだけじゃなくパンクを視覚から網膜に焼きつけた。その目の醒めるようなヴィジュアル・イメージの鮮度は決して失われることはないだろう。

RIP…。

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