PANTA参加ディスク3. Piggy 6 oh! oh!『DON'T LOOK BACK』
ミュージックマガジン増刊『パンタ/頭脳警察 反骨のメッセージと叙情が交差するロック詩人の航跡』のディスコグラフィのなかで紹介しきれなかったと思われる幾つかのディスクを取り上げてみたい。
Piggy 6 oh! oh!はデザイナーの山本耀司をメインヴォーカルに、鈴木慶一、真城めぐみ、あがた森魚、パンタ、早川義夫、鹿島達也、西海孝、小島徹也が参加したユニットといっていいのかな。このアルバムのプロデュースは鈴木慶一、収録されている7曲は全てカヴァー曲。1996年3月25日、アゲント・コンシピオよりリリースされた。
パンタはザ・ドアーズ「People Are Strange」のカヴァーで山本耀司とともにヴォーカルを担当している。演奏はギターとマンドリンが西海孝、ベースはスーパーバッドの鹿島達也、ドラムが小島徹也。スローなアレンジで、ウッドベースの響きが印象的なアコースティック・テイストで仕上げている。パンタの声はドアーズの曲にあっているな。『THE COVER SPECIAL』の「The End」も良かったし。1999年リリースのCDシングル「雨の化石」に収録されていたブレヒト/クルト・ヴァイルのカヴァー「アラバマ・ソング」はドアーズもカヴァーしてたし。
他の楽曲を少し紹介すると(特に記載のない楽曲のヴォーカルは山本耀司)
「Down By The River」(ニール・ヤング)ヴォーカル:山本&鈴木慶一
「The House of The Rising Sun」(トラディショナル)
「Just Like A Woman」(ボブ・ディラン)ヴォーカル:山本&あがた森魚
「君をさらって」(早川義夫)コーラスで早川義夫が参加
「500 Miles」(ヘディ・ウエスト)コーラスでパンタ参加
「It's All Over Now Baby Blue」(ボブ・ディラン)
参加メンバーのフォト(ブックレットより)