私の放浪音楽史 Vol.119 THE SMITHS「WHAT DIFFERENCE DOES IT MAKE ?」

1984年、徳間ジャパン/ラフ・トレードよりリリースの12インチ・シングル(イギリスでは1984年1月リリース)。

ザ・スミス3枚目のシングル。
ジャケットのアートワークは当初映画『コレクター(The Collector)』(監督:ウィリアム・ワイラー・1965年)の主演俳優テレンス・スタンプの写真が使用されたが許諾が取れておらず、モリッシーが同ポーズをとるアートワークに変更されている。右の画像は日本盤で最初からモリッシー版だったと思う。ザ・スミスのジャケット・アートは映画俳優や歌手、作家などの肖像が使われているからバンドメンバーの登場するジャケットはむしろレアと言ってもいいかも。

ラウドでワイルドでパワフルでソリッドでメタリックな印象もあるギターリフとリズムにのせて、君のために命をかけたのに君は僕を裏切り、僕から去っていった、”でも僕はまだ君が好き、それで何が変わるっていうの?”とモリッシーが歌う「What Difference Does It Make?」。ファーストアルバム収録曲。

カップリングには、あの住み慣れた古い家に戻りたくない、君はまだあそこに住んでいるだろうか、引っ越したかな? あの古い家に帰りたいけど決して戻らない。と揺れる心をアコースティックギターにのせて歌う「Back To The Old House」で、”キュッ・キュッ”と響くギターのポジションチェンジの音が切なさを増す。もう1曲は、時間をかけることを嫌って待ちきれない相手に“鮮やかな絶頂期に君は僕を置き去りにするだろう”とここでも諦めと悲しみを歌う爆走ロックンロールナンバー「These Things Take Time」を収録。

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