OMNIBUS a Go Go Vol.3『REBEL STREET』

これも“EDPS Complex” のコンテンツでも紹介しているが、東京ロッカーズ後のオムニバスとなると、これか。『REBEL STREET』のリリースは1982年12月だから、既にパンクロックの初期衝動から次へ発展・移行していった、という時期。

下に紹介した2枚のオムニバス・アルバムがリリースされた1979年は、Public Image Ltd『Metal Box』、The Pop Group『Y』、The Slits『Cut』、Joy Division『Unknown Pleasures』が、1980年にはThe New Age Steppers『The New Age Steppers』、Bauhaus『In The Flat Field』が、1981年にはA Certain Ratio『To Each...』、Rip Rig & Panic『God』といったアルバムが発表されている。
フリーキーかつアヴァンギャルド、エクスペリメンタルで、あるものは重く、あるものはファンキーでもあるこれらのアルバムが、日本国内アーティスト達にも少なくない影響を与えたのではないか、と想像する。
1982年、直線的なパンク・ロックからフリーフォームなニュー・ウェイヴへライブハウス・ロッカーズ達は変貌していた。そのショウ・ケース的なアルバムだ。

EDPSのトラックは突出して素晴らしいが、他のチャンス・オペレーション、NON BAND、P-MODEL、アレルギー、SHAMPOOも好トラックと思う。平沢進がプロデュースしたSHAMPOOの「Rondhe」は、折茂昌美と足立眞理2人組時代の数少ないレコーディング・トラック。
突然ダンボールも楽しい曲だ。吉野大作は録音が他と比べて悪いのが残念。 町田町蔵はINU解散後初のレコーディング作品になるが、どうもボーカルと演奏がマッチしないというか、ボーカルが浮いて聴こえるのは、ここから始まっている気が個人的にはする。
リザード、ゼルダは選曲をもう少し練って欲しかった。

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