OMNIBUS a Go Go Vol.41『PACIFIC UNION』

CD帯によると“シューゲイザー/ドリーミーポップ/ポストロック/轟音/音響シーンの現在進行形をコンパイル”。リリースは2003年12月。

私の記憶ではRIDEやMy Bloody Valentine等を聴いていた1990年代初頭にはシューゲイザーという呼び名は無くて、 “この轟音を浴びろ!”みたいな表現だった気がする。1980年代のネオサイケデリックの流れが極端に歪んだギターサウンドと 結びつき、刺々しくも甘美なサウンドを作り上げた。“シューゲイザー”という単語を初めて聞いたとき、 新しいエフェクターの名前かと思った覚えがある(フェイザーやフランジャーとか)が、この轟音サウンドを演奏するバンド群が “靴を凝視”しながら(うつむいて)演奏していたという、見た目から付けられた呼び名だ。

このコンピは日本のVinyl Junkie RecordingsとアメリカのClairecordsの共同企画で、両国のバンドの他、イギリスのバンドで元SlowdiveのギタリストによるMonster Movieの「sweet indie rock」(ほぼピアノ弾き語り)や エストニアのバンドPia Frausも収められている。

日本からは、 歌っているのが日本語とは分からないほどの呟きボーカルとノイジー&カラフルなギターの音色が美しいHARTFIELD「the streets(Alternate Mix)」、グルーヴィかつドリーミィなバンドサウンドのcruyff in the bedroom「life is gas」、パンキーなエレクトロニカのAPPLECIDER「any sunny day」、ニューオーダーライクなベースラインも魅力的なSugarcoatの「new disco(Prototype mix)」、John juhl's Cornfield「Effulgence(Demo Version)」はノイジーなギターの洪水に埋もれたポップ、アジアンテイストを感じさせるslow「sai」、ヘヴィなWALRUS「Plastic Butterfly(2nd Mix)」の7バンドを収録。アメリカからはhighspire、airiel、sciflyer、silver screen等が収録されている。

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