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OMNIBUS a Go Go Vol.93『PERMANENT RECORD Original Motion Picture Sound Track』

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OMNIBUS a Go Goで紹介するものはサントラも外していたのだけれど、1988年にエピックからリリースされたサウンド・トラック盤『パーマネント・レコード』を紹介。 映画はマリサ・シルヴァー監督、キアヌ・リーヴス主演で、高校の卒業ミュージカル制作とキアヌがギターを弾くバンドの活動を織り交ぜながら繰り広げられる青春ドラマ。まぁミュージカルの編曲者およびバンドのボーカル役のアンディ・ボイスが重要な役割ではあるんだけど。 1988年公開作品だが、日本では劇場未公開でビデオが出ていた。 サウンド・トラック盤にはジョー・ストラマー名義のインスト曲「Theme From Permanent Record」と、ジョー・ストラマー&ザ・ラティーノ・ロカビリー・ウォー名義でシングル・カットもされた「Trash City」、軽快でスピード感のある「Baby The Trans」、コンガ等のパーカションが印象的な「Nefertiti Rock」、タイトなロック・ナンバー「Nothin''Bout Nothin'」とジョーが計5曲を提供(アナログではA面分)している。インストは緊張感と気だるい感じを内包した曲だし、ラティーノ~によるナンバーも、ややドラムが弱い面があるもののどれもジョーらしい曲が並んでいる。 他には、キアヌ達が忍び込む録音スタジオのシーンでちらりと出演もしているルー・リードの「Something Happend」、パーティの場面でかかるストラングラーズによるキンクスのカヴァー「All Day And All of The Night」、ストーリーの中でも重要な位置を占める曲で、この映画のテーマ・ソングともいえるJ.D.サウザー「Wishing On Another Lucky Star」、硬派なバンド(『Birth,School,Work,Death』なんてタイトルのアルバム聴いたなぁ)のゴッドファーザーズ「'Cause I Said So」、ボディーンズ(The BoDeans)「Waiting On Love」を収録。 ラティーノ・ロカビリー・ウォーのザンダー・シュロス(ギター)とウィリー・マクニール(ドラム)は、後のジョーのソロ・アルバム『アースクエイク・ウェザー』にも参加しているので、このサントラ提供曲や、ソロ・アルバムからの1

THE CLASH「SOUND SYSTEM AND HITS BACK TRAILER」

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クラッシュの未発表曲、未発表テイク、未発表バージョン等を含む、大型ラジカセ型ボックスセット『SOUND SYSTEM』がリリースされる。去年の秋頃だったかネットのHMVにタイトルが載っているのを見て“ なんだろうな?” と思っていたのだが(そのうち無くなった)、2013年9月9日リリースが決まった。 オリジナル5作品(8CD、最新リマスター)、レア音源(3CD)、レア映像ボーナスDVD、オマケ(バッジ・ステッカー等)という内容。上の動画はそのトレイラーだが、トレイラーも数種あり。 アナログとCDで持ってるから1st~コンバット・ロックまでのオリジナル・アルバム(CD8枚分)は最新リマスターとはいえ、あまり欲しくないなぁ。シングル・ボックスや『スーパー・ブラック・マーケット』も持ってるとレア音源も少なくなる(13曲、これとDVDだけ欲しい)。それにまたもや『カット・ザ・クラップ』は無い事に。『カット~』のレア音源は無視か。ポリドール・デモは全曲オフィシャルに。「Walk Evil Talk」は? パッケージ版も欲しいけどレア音源だけダウンロードって訳にはいかないのか。 詳しくはここへ HIGH-HOPES管理人のひとりごと THE CLASH一生もんの究極ボックス『SOUND SYSTEM』収録内容まとめ ソニーのHPで紹介してるけど国内盤は出るのか? ベスト盤『ザ・クラッシュ・ヒッツ・バック』も同時リリース。

追悼・RAY MANZAREK「 PLAYS "WEIRD AL " YANKOVIC'S "CRAIGSLIST"」

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ドアーズのキーボーディスト、レイ・マンザレクが5月20日亡くなった。74歳だった。 法政大の学園祭にルースターズを見に行ったときのこと、井上富雄が左手をポケットに入れ、右手で開放弦をピッキングして演奏している、そのドライヴした曲を当時は知らなかった。 一緒にいた友人にこの曲はなんていう曲だと聴いてドアーズの「L.A. Woman」だと教えてもらった。こんなかっこいい曲をカヴァーするルースターズに感動しつつ、さっそくドアーズのアルバム『L.A.ウーマン』をその友人に借りて聴いたのだった。 それまでドアーズのファーストは聴いていたと思うが、『L.A.ウーマン』も愛聴盤になった。 疾走感のあるタイトル曲、ブルージィな数曲に混じって、ポップな「Love Her Madly」、リリカルな「Hyacinth House(ヒアシンスの家)」、それに「Riders On The Storm」が特に好きだ。雨粒がガラスを滑るようなキーボード・プレイが素晴らしく、その冷たい感触は暑い夜にこの曲を聴きたくなる(ドアーズのスタジオ・アルバムはどれも好き、デモを収録したボックスも良かった)。 先に紹介したオムニバス『Under The Covers』に収録されていたエコー&ザ・バニーメンの「People Are Strange」にキーボードで参加、変わらぬプレイとバニーズとの共演には非常に喜んだものだ。 上の動画はアル・ヤンコヴィックが公開したマンザレクの演奏映像で、2009年にヤンコヴィックのドアーズ・パロディ曲「Craigslist」(「Twentieth Century Fox」似)にキーボード演奏で参加したマンザレクのレコーディング風景を撮影したもの。軽~く録音に参加している、といった感じがさすが。

OMNIBUS a Go Go Vol.92『UNDER THE COVERS other people sing other people's songs』

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OMNIBUS a Go Goで紹介するものはカヴァー・アルバム、トリビュート・アルバムは除外していたのだけれど、1988年にリリースされた『アンダー・ザ・カヴァーズ』は思い入れのあるアルバムなので取り上げてみたい。 自分のお気に入りのニュー・ウェイヴ系アーティストのカヴァー・ソングを集めてカセット・テープを作るのに重宝した1枚でもある。このアルバムは発売されてすぐCDで買ったが、1988年当時、自分で曲を集めオムニバスを作るのはCD→CDRでもCD→iPodプレイリストでもなく、 もちろんカセットテープだった。 このアルバムからはバニーメンのドアーズの超名カヴァー「People Are Strange」(シングルで聴いていたけど)、イアン・マッカロクのソロでスタンダード・ナンバー(もとはウォルター・ヒューストン)の「September Song」、この曲からスモール・フェイセスにたどっていったプリテンダーズの「Whatcha Gonna Do About It」、バニーズ繋がりでもあったからディスクを集めたストロベリー・スウィッチブレイドのドリー・パートンのカヴァー「Jolene」、ジーザス&メリー・チェインのビーチ・ボーイズのカヴァー「Surfin' USA」(セカンド・アルバムのアウトテイク)、シャレがキツイなと思ったがヴァン・ヘイレンの曲をヴェルヴェッツ・フレイヴァー(「Sweet Jane」風かつ後半フリーキー)でカヴァーしたアズテック・カメラの「Jump」 あたりをセレクトしていたと思う。 それにオランダのシンガー、マチルダ・サンティングの繊細な「Love of The Common Man」を聴いてトッド・ラングレンのアルバム『フェイスフル』を手に入れたし、スタン・キャンベル(スペシャルA.K.A)の有名曲カヴァー「Don't Let Me Misunderstood(悲しき願い)」もソウルフルな歌声が素晴らしい。キリング・ジョークのメンバーだったマーティン“YOUTH”グローバーがいたブリリアントはジェイムス・ブラウンのレゲエ・カヴァー「It's A Man's Man's Man's World」で、シンセ主体のサウンドとジューン・モンタナのヴォーカルがクールだ。 他にはアソシエイツのダイアナ・ロスの

RCサクセション「ぼくとあの娘」

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2013年5月リリースのアルバム『悲しいことばっかり オフィシャル・ブートレグ』より。 2002年に発売された雑誌『ロック画報』10号の付録CDに収録されていた初期のRCサクセションのライブは、当時(1972年)化粧品会社勤務の熱心なファンが密かに録音していたライブ・テープがもとになっていた。雑誌付録CDには6曲が収録されていたが、今回 “オフィシャル・ブートレグ ”としてユニバーサルから公式リリースされたCDもソース(提供元)は同じ。40本(!)のカセット・テープから選ばれた曲で全21曲を収録している。1972年から1973年にかけて渋谷ジャンジャンでのライブ11曲、青い森が4曲、収録場所不明が6曲という内容だ。当時未発表でのちにスタジオ録音された曲もあれば、完全未発表曲もあり、既発曲もちろん貴重なライブ・テイクなので全篇興味深いものだ。 「ぼくとあの娘」は後にアルバム『HEART ACE』で発表されているが、月並みな言い方になるけどこのブートレグ版の演奏はプリミティブな魅力とパワーを感じる。アウトサイダー同士の結びつきを描いた、あけすけで切なくも強力なナンバー。“あの娘はズベ公で~”という歌いだしから、ウッドベースの自由なライン、コーラスも練られたアレンジに改めて非凡さを感じる。ストレートで確信的な清志郎のボーカルが突き刺さってくるようだ。この曲はロック画報と同じトラックと思われるが、『悲しいことばっかり』収録のほうがスピードが半音位速くなっているような気がする。 『悲しいことばっかり』は個人がラジカセで録音していたもので音質が良くないのはあたりまえだし、私のようなブート盤も聴いてしまう者にとっては抵抗の無いサウンドではあるが、ロック画報付録CDと比べてしまうと少し違いを感じてしまう。ロック画報のCDは清志郎と破廉ケンチが立ち会ってマスタリングをおこなった、と記載があるので、雑誌の付録とはいえ、メンバーの2人の承認したサウンドで世に出たといって良いだろう。特に清志郎の耳を通っているという事は重要だ。今回のリリースに清志郎以外のメンバーがどの位関わったのかはわからないが、ロック画報付録CDよりも低音から中域が少なくなり、高音を主にしたマスタリングになっているようだ。それに音圧が高く聴きづらいと思うところもある。もちろん現在では清志郎のチェックを受ける事は出来ないの

OMNIBUS a Go Go Vol.91『STIFF, STIFFER, STIFFEST A Stiff Records Collection』

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このスティッフのコンピレーションCDはイギリスでコンピやベスト盤などをリリースしているメトロというレーベルから2001年にリリースされた。 ダムドやエルビス・コステロ、イアン・デューリーといった有名どころが収録されていないが、スティッフが最初にリリースしたニック・ロウのシングルB面曲「Heart of The City」から始まり、ピンク・フェアリーズ「Between The Lines」、ルーガレイターのシングルB面曲「Cincinnati Fatback」、タイラ・ギャング「Styrofoam」、ルー・ルイスのファースト・ソロ・シングル曲「Boogie In The Street」と、スティッフ初期5枚のシングル(カタログNo.はBUY1~5)からの楽曲が収められているし、パブ系のルーモア「Emotional Traffic」、レックレス・エリック「Whole Wide World」、ピンク・フェアリーズのラリー・ウォリスがプロデュースしたメンバーズのロックンロール・ナンバー「Solitary Confinement」、パンク系ではアドヴァーツの代表曲といってもいい「One Chord Wonder」やハードコアというかステージでは衝撃的でショー的な要素も多く取り入れていたプラズマティックスの「Butcher Baby」、ピストルズの映画『グレート・ロックン・ロール・スウィンドル』に参加していたテンポール・チューダーの全英ヒット曲「Sword of A Thousand Men」、それにアメリカのスカ系バンドのアンタッチャブルズ「Free Yourself」も入ってる。 ニュー・ウェイヴ系でザクザク・ギターがかっこいいモーター・ボーイズ・モーター「Drive Friendly」や デパートメントSの「Going Left Right」。この他にもカーラ・トーマスのソウル・ナンバーをレイチェル・スウィートがキュートにカバーした「B-A-B-Y」、コーラス・グループのミント・ジュレプスは1985年のアルバムから「Jimmy Mack」のライブと、本当に色々なグッド・ミュージックをリリースしていたのが分かる選曲で全21曲が収録されている。 レスポンドのトレイシー、コンパクトのマリ・ウィルソンと1980年代中期のインディペンデント・レーベル看板娘を紹介したけれど、スティ