My Wandering MUSIC History Vol.11 THIN LIZZY『LIVE AND DANGEROUS』
アナログではダブルアルバムで輸入盤を友人から借りて90分カセット・テープに録音し繰り返し聴いていた耳馴染みのある作品。ハード・ロックやメタルのレコードを手放した時でも長距離の車で行く旅行なんかにはニュー・オーダーやスタイル・カウンシルなんかのカセットと一緒に よくこのカセットを持って行ったものだ。長距離旅行には収録時間の長さも必要だし。
ロックン・ロールがルーツ/ベースにあり、ブライアン・ロバートソンとスコット・ゴーハムの流麗なツイン・ギター、洗練と激しさと独特のワイルドさも兼ね備えた演奏は魅力あるものだ。それはボブ・シーガーのカヴァー「Rosalie」にも表れていると思う。美しいツインリードで始まる「South Bound」、タイトな演奏の「Dancing In The Moonlight」(グラハム・パーカーのアルバム『ハウリン・ウィンド』や『ヒート・トリートメント』 に参加していたジョン・アールがサックスで参加)、美しいバラード「Still In Love With You」など前半はメロディアスな曲が並ぶ。
オリジナル・アナログではC面の1曲目になる「Cowboy Song」からメドレーのようになだれ込む「The Boys Are Back In Town」がこのアルバムのハイライトだ。 個人的にはここまでの流れが好み。この後はハードで盛り上がる曲が目白押し。「Baby Drives Me Crazy」ではヒューイ・ルイスがハーモニカで参加している。