『私達が熱狂した80年代ジャパニーズロック』
1980年代の日本ロック・シーンを当時のバンド・メンバー、関係者の証言から振り返る。
注目のインタビューは、
仲井戸麗市:7ページ
杏子:3ページ
町田康:6ページ
梶浦徹也:4ページ
谷川千央(ブルーハーツの元マネージャー):6ページ
寺田恵子:4ページ
道下善之(元R&R Newsmaker誌編集者でBOOWYについて語る):4ページ
というページ数(いずれも写真ページは除く)でちょっと少ない印象。文字も大きめだし。もうちょっとページ数増やして掲載してもよかったんじゃないのかなぁ。
また、証言・懐古談として、
森川欣信(キティ・レコードでRCサクセションの元担当ディレクター)
角田光代(作家・RCのファン代表か…)
田口トモロヲ
ケラリーノ・サンドロヴィッチ
に取材し4~5ページにまとめた文章。
他には、 ジャパメタや佐野元春やTMネットワークやインディーズブームや80年代後期バンドブーム、ネオGS、ガールズロックなどを音楽ライター達が振り返るコラムや考察、第1~5章までの各章には総論もある。まぁメジャーなところが主な内容の本だけど、このあたりには色んなバンド名も登場する。
んーこうして一冊読んでみて、アーティストのインタビュー/証言では仲井戸、町田、田口あたりは “熱狂” というよりは冷静な視線のほうが伝わってくる。BOOWYのブレイク、ブルーハーツ以後、インディーズ・ブーム、バンドブームの到来を “熱狂した” 80年代といったほうがよいかも。
町田康はこの本のインタビューで
“なんとなくですが85年辺りまでと86年以降とでは、80年代もかなり違うかなと”
と語っている。
総合カルチャーサイト・Real Soundにこの本のインタビューの一部が掲載されている。
町田康が語る80年代邦楽ロック
元ブルーハーツ梶原が証言するバンドブーム前夜