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4月, 2016の投稿を表示しています

MUTE BEAT「キエフの空」

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1986年4月26日チェルノブイリ…あれから30年。

ROCK'N' ROLL GYPSIES「YOU WON'T BE MY FRIEND」

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2016年3月12日、RRGP RECORDSからリリースのアルバム『ROCK'N' ROLL GYPSIES Ⅳ』より。 ロックンロール・ジプシーズ、4枚目のスタジオ・アルバムがリリースされた。 2003年『Ⅰ』→2005年『Ⅱ』→2010年『Ⅲ』→2016年『Ⅳ』と13年で4枚のスタジオ・アルバムの発表と作品数は多くは無いが(他に2007年にライヴ盤がある)、振り返ってみるとジプシーズというバンドは長く続いているなぁ。 内容はというと「あきれるくらい」、「空っぽの街から」や「Miles Away」(“Hoo Hoo Woo”っていうコーラスがジプシーズの楽曲では珍しい味付け)といった曲では、いつも通りのロックンロール・スピリットがスピーカーから迸り感じられるジプシーズ・ナンバーだし、ピンク・フロイド「See Emily Play」の歌詞の一節からタイトルを付けたんだろうか「You'll Lose Your Mind And Play It」は、4人が夢中で6分以上プレイしてるお得意インスト・ブルーズナンバー。 今回の注目はというと、なんといっても下山の歌うラヴ・ソング「You Won't Be My Friend」(作詞作曲も下山)。綺麗なアコギの弦とリムショットの響き、下山のヴォーカルはこれまでよりも丁寧に歌っていて、くっきりと歌詞が伝わってくる。すれ違う気持ちを描いたストレートなラヴ・ソング。 他には、もう一曲下山の歌う「Till Dawn」、池畑作の「危険な日常」、スタジオ録音のラスト8曲目は下山作で花田がヴォーカルをとる「dis agreed」。“仲違い”か…。 9曲目からは2015年12月23日高円寺HIGHでのライヴから「汽車はただ駅を過ぎる」、「渇く夜」、「Ho Train Boogie」の3曲を収録。

追悼・PRINCE PRINCE AND THE REVOLUTION「LET'S GO CRAZY」

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王子逝く。私はプリンスの熱心なリスナーじゃなかったけど、この曲と「パープル・レイン」のMVはよく見たなぁ。 “一期は夢よただ狂へ” この曲のタイトル「Let's Go Crazy」をこう日本語に変換するのを教えてくれたのはモモヨだった。

My Wandering MUSIC History Vol.72 THE ROLLING STONES『GOT LIVE IF YOU WANT IT!』

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1965年6月 DeccaよりリリースのEP。 1965年にイギリスでリリースされたローリング・ストーンズ3枚目のEP。 ストーンズが1965年3月におこなったイギリス・ツアーからのライヴ・パフォーマンスを収録している。同名タイトルのライヴ・アルバムが1966年にリリースされているが、そちらは1966年9月~10月のイギリス・ツアーからの音源を収録したものだ(一部疑似ライヴ)。 私が聴いたのは1982年にリイシューされた12インチ盤でKBちゃんに借りたと思う。収録時間が少ないのでなにかと一緒にカセットテープに録音したと思うが、カセットテープも結構処分したからたぶん残って無いだろう。で、聴きたくなってiTunesストアを見ると、あるじゃないか。まぁ配信の音はいまいちだが、手軽に聴けるしっていうんで購入。 1曲目の「We Want The Stones」は曲じゃなくてストーンズを求めるオーディエンスの歓声が13秒ほど。少し前に紹介した石井聰亙監督の映画『爆裂都市 バーストシティ』のサントラ盤で「セルナンバー8」の冒頭、オーディエンスの“We Want Battle!”という掛け声が入っているが、このストーンズのEPを聴いて、あーこれに影響されたんかいな、という気がするほど雰囲気が似ている。ついでに書くとバトルロッカーズがステージに出ていくところで、ビートルズのポスターを踏みつけていくシーンがあってストーンズも同様にしたかったらしいがポスターを持ってなかったから出来なかったと、石井監督が語っていたのをどこかで読んだような。 「We Want The Stones」の後、ソロモン・バークのカヴァー「Everybody Needs Somebody To Love」は殆どサビ部分のみ40秒ほどで終了し、メドレーでナオミ・ネヴィル(アラン・トゥーサン)作のオーティス・レディングで有名なソウル・ナンバー「Pain In My Heart」。続いて今やロッキン・スタンダード「Route 66」でアナログはA面終了。 アナログではB面に移りハンク・スノウのカヴァーでスライドギターとブルースハープが唸る「I'm Movin' On」。このEPのハイライト・ナンバーといえる。ラストはナンカー・フェルジ(ストーンズの5人共作)名義だがボ・ディドリーの「I'm Alr

My Wandering MUSIC History Vol.71 松田聖子『CANDY』

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1982年11月、CBSソニーよりリリースのアルバム。 大滝詠一の『DEBUT AGAIN』を聴いてオリジナル歌手・ヴァージョンを集めたCD-Rを作ろうと思っていろいろCDを出したり調べたりしていたんだけど、『DEBUT AGAIN』収録曲の他に、あー松田聖子のアルバム『Candy』にも大滝詠一が曲書いてたなぁなどと思ってウィキペディアを読んでたら、細野晴臣作曲の2曲はアナログ初期盤収録とCD化されているヴァージョンが違うというのを読んで興味が横道にそれてしまった。  “タレントロボット タレントロボット 操られ人形  人の作った歌を歌って さもわかったように  騙し騙しの銭儲け”  ―アナーキー「タレントロボット」― 松田聖子のアルバム『Candy』がリリースされた1982年当時、パンクやニューウェイヴにのめり込んでいた私の芸能界への思いはアナーキーの曲「タレントロボット」の歌詞のようだったのだが、それでもテレビやラジオで頻繁に流れている歌謡曲は小さい時からずっと接していることもあり反発しながらも耳馴染みはいいので自然に覚えてしまうようなものだった。それに女性アイドルにも興味がいく年頃。まわりでは聖子だ明菜だ薬師丸だ、とみんな贔屓のアイドル歌手のレコードを集めていたものだ。 松田聖子は登場した時からテレビに出ていたというか、デビュー曲が化粧品CMソングだったから当然頻繁に耳にするわけで、そこからずーっとまぁ松田聖子の曲は聴いていた。デビュー当時のはつらつとした印象の頃はレコードを借りて聴こうという気もなかったのだが、松本隆が作詞を手掛けるようになった後の、心の陰影を織り込んだ曲を歌うようになってからは友人に借りてアルバムも聴くようになった。この『Candy』も確かMくんかWちゃんに借りたんだと思う。 以下作曲者毎に紹介。 ストリングスが流麗なアレンジの1曲目「星空のドライブ」と3曲目「未来の花嫁」、唯一収録されたシングル曲でチャート1位になった「野ばらのエチュード」が財津和夫作曲作品。「四月のラブレター」とアナログではB面1曲目のオールディーズ風&“むすんでひらいて”「Rock'n' Roll Good-bye」が大滝詠一作曲・編曲(多羅尾伴内名義)作品。時期的に大滝にとっては『イーチ・タイム』にむけての前哨戦となった。 トロピカルな3分にも満たな

大滝詠一「Tシャツに口紅」

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2016年3月21日、ナイアガラ/ソニーからリリースのアルバム『DEBUT AGAIN』より。 コニー・フランシスの「カラーに口紅」をもじったタイトルなんだろう、英語にするなら “Lipstick On Your T-shirt” になるんかな。コニー・フランシスの「カラーに口紅」は “ダンスパーティでソーダを買いに行ってくるって離れた彼氏が口紅を襟に付けて戻ってきた。 彼女(歌の主人公)はその口紅は誰のものなのか、その口紅の色からして親友のメリージェーンといちゃついてきたんじゃないでしょうね” って詰め寄る内容。 だけど「Tシャツに口紅」には、口紅が付いているから咎めるとか、それは誰の口紅なんだ、とか “口紅” にまつわる説明的な歌詞が無い。ただ “色褪せたTシャツに口紅” だけである。だからTシャツについた口紅が誰のものか、別れ話はTシャツについた口紅が原因なのか、すっきりしないものをずーっと感じていた。 大滝詠一が歌うヴァージョンを聴きながら、もしかしてこの曲は男と浮気相手の女性との関係を歌った/表現した曲なんじゃないか、と思うようになった(つまり「カラーに口紅」でいうところのメリージェーンと彼氏の関係)。 夏の夜明け、海辺で彼女をきつく抱きしめる男、彼女の口紅が男の色褪せたTシャツにつく…。 彼女は浮気相手、始まりは真剣じゃなかったはず…表向きの生活を忘れられる長い付き合いだが、いつまでもこの関係を続けられるはずもない。かなわぬ恋の相手を続けさせては彼女を不幸にしてしまうのは分かっている。だけど…離れられない…。てな内容なんじゃないだろうか。ずいぶん下世話な説明になったけど。この後、男の妻だか本命の恋人だかにTシャツの口紅を咎められるはめになるのか、は依然として不明だ。 まぁこんな事を個人的に考えてみたわけだが、松本隆の歌詞はスマートでメロディにのると耳馴染みが良いが意味深くもあり、人の心の奥深くに隠れている感情を掬い出してみせる時がある。「Tシャツと口紅」で言えば “不幸の意味を知っているの?なんて ふと顔をあげて なじるように言ったね”  というところ。そう、微かな背徳を感じさせる。 ラッツ&スターのソウルフルなヴァージョンもいいが、大滝ヴァージョンはアコースティック・ギターのストロークが目立ち、コーラスが季節感ぴったり、曲の後半、大滝の静かなエモーショ