東京60WATTS「ウイスキーバーブルース」
仕事の帰り、夜の国道を車で走っていたら、ラジオからなかなか渋い曲が流れてきた。 ギターのアルペジオにのせて“ウイスキーを一杯飲っていかないか”なんて歌われている。
その頃家に帰ってはウイスキーのロックをちびちびと飲んでいた私は、飲んだくれが集まるそのバーがいかに感じが良くて、いかに居心地が良いかを訴える歌詞に、 これは愉快な曲だなぁと思って聴いていたのだが、曲の後半に「ラフロイグ」好きで悲しい身の上の女が登場することにより表情を変える。
ちょっといきなりって感じもする展開だけど、この曲の主題でもあるのだろう。 ボーカルの大川たけしのユーモラスで脱力気味の歌声も堅苦しくなくていい。
東京60WATTSはこのアルバムでメジャーデビューした5人組。 確かな演奏力で(ピアノがいい味)、この曲の他にも面白い曲が並んでいる。