追悼・MARK STEWART
尖ったギター・カッティング、うねるベース、鋭い16ビート、フリーキーなサックス、時にリリカルに響くピアノ…ザ・ポップ・グループのファースト・アルバム、『Y』(1979年)、さらにリズムが強靭になりトライバル感も増したセカンド『ハウ・マッチ・ロンガー』(1980年)。 ザ・ポップ・グループのサウンドは衝撃的だったが、マーク・スチュアート(アンド・ザ・マフィア)のソロはさらに過激だった。 闘争的なジャケのソロ2枚目『AS THE VEENER OF DEMOCRACY STARTS OF FADE』(1985年)は、ダンサブルなリズムの上を銃弾のように激しく飛び交い、砲撃のように響くサウンド・エフェクト、カット・アップ/コラージュ、ノイズ。そしてマーク・スチュワートのスクリーム/アジテーション。もはやメロディらしきものはなくリミックス・アルバムのようだが、そのサウンドには焦燥感と不思議な高揚感が混じり合っていた。 2023年4月21日、マーク・スチュワートが逝去。 ザ・ポップ・グループが発したメッセージは今も世界へ問い続けている。 HOW MUCH LONGER DO WE TOLERATE MASS MUDER ?