『ツイン・ピークス A Limited Event Series』Blu-ray

『ツイン・ピークス A Limited Event Series』(全米放映時タイトル『ツイン・ピークス The Return』からブルーレイ・リリース時に改題)を再び全18話観た。暴力的なちょっと疲れるシーンもあるからどうしようかなと思ったんだけど、デイヴィッド・リンチ扮するゴードン・コールの愛嬌のある仕草やセリフを見てよかったな(泣)。コールの側でくねくねするタミー・プレストン捜査官(クリスタ・ベル、リンチの好みらしい)もいい。

面白いんだけど前回観た時の、この物語は “ツイン・ピークス” である必要があるのだろうか、という感想は変わらなかった。シーズン1と2までは、さまざまな「愛」がモンスターとイノセンスを生み出す物語だったと思っているのだが、シーズン3では全てとは言わないけど絶対善と絶対悪の対決になっていて、何か人間味が薄いというか人間じゃ無いものが主なキャストというか…。

そもそもクーパーがミスターCに変貌したのは、シーズン2の終盤でアニー・ブラックバーン(ヘザー・グラハム)との愛があったからじゃないのか?『ツイン・ピークス A Limited Event Series』はほぼクーパーの物語なんだから、アニーの出演または、どこかでアニーについての言及があってもよかったよねぇ。アニーとクーパーをブラックロッジに誘い込んだウィンダム・アールも同様だ。

だけどネイディーンの笑顔の決断、ノーマとエドの愛の成就はよかった、よかった。ドクター・アンプ(ジャコビー先生)も面白かった。


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