THE GROOVERS「情炎」
2003年2月発表のアルバム『SETZNA』より。
藤井一彦の作る歌詩は、アルバム・リリースを重ねる毎に鋭さ、表現の豊かさが増しているが、この「情炎」には凄いなと思わされた。
“命綱のロープの結び目のようなふたり”
固く結びついているふたりを、こう表現できるなんて。
必死に共に生きてきた古風(“作者の名も知られぬ、古い絵のよう”)なふたりが、辿り着いたどこかの静かな目的地で、お互いの内なる情炎に気付く...。
それは「固く結びついている」ふたりにとって“小さくても致命的なほころび”なのか。アコースティック・ギターのイントロから始まり、激しいギターサウンドに変わるミディアム・バラード。