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私の放浪音楽史 Vol.98 THE ROOSTERZ『BEST COLLECTION』

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1986年2月21日、日本コロムビアよりリリースのベスト・アルバム。 私がCDプレイヤーを買ったのは1987年だったと思う。価格も40,000円以下の機種が出てきて、入手しやすい値段になった頃。型番は忘れたが、ソニー製CDプレイヤーを手に入れた。 CDソフトで私が最初に買ったのはドアーズの2枚組ベスト盤『ベスト・オブ・ドアーズ』…いやニュー・オーダーのシングル集2枚組『サブスタンス』か…。もしかしたらルースターズの旧譜がCD再発されるのにあわせてCDプレーヤーを買う気になったのかも…『ファースト+ア・ゴーゴー』、『インセイン+ニュールンベルグ+CMC』を買ったのか。いやその時のルースターズ新譜『パッセンジャー』だったかな。記憶は曖昧、でもこのうちのどれかだった。 CDソフトが日本で発売されたのは1982年10月1日。最初のCD50枚がこの日リリースされたという(CDプレイヤーも同日発売)。その後過去の名盤やベスト盤の発売、それに新譜はアナログLPとCDが同時リリースされてCDはタイトル数を増やしていく。 CD発売開始から4年が過ぎて、ザ・ルースターズ初めてのCD発売はベスト盤『ベスト・コレクション』(品番33C31-7853)だった。帯には”決定盤!!CDオリジナル企画ベスト15曲“と書かれている。これまでのアルバムと12インチ『SOS』から代表曲を収録。曲目は(帯裏の表記)、  1. ロージー  2. どうしようもない恋の唄  3. ワン・モア・キッス  4. ガール・フレンド  5. レッツ・ロック  6. ケース・オブ・インサニティ  7. ニュールンベルグでささやいて  8. C.M.C.  9. ドライブ・オール・ナイト 10. エアー 11. サッド・ソング 12. グッド・ドリームス 13. ヴェヌス 14. SOS 15. ネオン・ボーイ 前年の1985年にリリースしたアナログ盤ベスト 『COLLECTION 1980-1984』 がシングル集だったのに対し、CD『ベスト・コレクション』はシングル・ヴァージョンを収録していない。まぁ2年続けてベスト盤をリリースするには何か違いがないとね…。各アルバムから代表曲として1〜2曲を選んで時系列に並べるという順当なリスト。...

OPENING SE of THE ROOSTERZ『PERSON TO PERSON』1984.8.27〜1984.9.2

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コンサートで会場のライヴ・ハウスやコンサート・ホールに入場後、ほとんどの場合、開演まで会場内には控えめな音量で音楽がかかっていると思う。開演時間になり、大音量で音楽が流れ始めメンバーが登場、それぞれの楽器を手に取りライヴが始まる。そのメンバーが出るタイミングに大音量で流される曲がオープニングSE…まぁ出囃子ともいうのかな…。 ザ・ルースターズの場合、自身が発表した楽曲でオープニングに相応しい曲がある。「ラジオ上海〜Wipe Out」、「Je Suis Le Vent」、「φ」、「Music From Original Motion Picture "Punishment"」、「Harlem Nocturne」、それに1984の「Soldier」といった楽曲がオープニングに使用されていた。だけど、自分たちの曲じゃない、他のアーティストの楽曲をオープニングSEに使用する時もある。今回は1984年の夏、ザ・ルースターズが新宿ロフトでおこなった7日間連続ライヴ『PERSON TO PERSON』、そのときにオープニングSEに使用された楽曲を紹介する。 8月27日(月): NICO「Genghis Khan」 (from アルバム『DRAMA OF EXILE』) ザ・ルースターズ・ウィークの初日は、ニコの前作から7年振り、5枚目のソロ・アルバム『ドラマ・オブ・エグザイル』(1981年)に収録されている「 Genghis Khan 」でメンバー登場。ミドル・イーストでエキゾチックなイメージのアレンジ、フローティングなムハマンド・ハディのギター・フレーズとニコのヴォーカル。タイトなバンド・サウンドに、ブロックヘッズのデイヴィー・ペインのサックスもフリーキーに乱入。キーボードはアンディ・クラーク、プロデュースはベースも弾いているフィリップ・クイリチーニ。 これ誰の曲?と聞いた私に一緒にいた友人はニコじゃないの、との返事。それからしばらく探したな。どのアルバムに収録されているか分からなくて、このアルバムかなーと中古で売ってた『ドラマ・オブ・エグザイル』(アナログ・輸入盤)を買ってみたら1曲目に収録されていてうれしかったなー。 薄暗い階段を昇るニコのジャケットも含め、内容的に好きなアルバムだが、ニコとプロデューサーのフィリップに許可なくオーラ・レコードがリリースし...

1984「BIG BROTHER」

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WAR IS PEACE FREEDOM IS SLAVERY IGNORANCE IS STRENGTH

THE ROYAL TEENS「Short Shorts」

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タモリ倶楽部、3月で終了なんだ…。

高木完著『東京 IN THE FLESH』

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2022年3月20日、イースト・プレスより刊行。 1979年6月25日にゴジラ・レコード第5弾シングル「おきまりの午後 c/w In The System」(GZ-222)をリリースしたFLESHのヴォーカル、その後はDJ/ヒップホップ/クラブシーンへと活動の場を広げていく高木完の自伝的語り、および交友関係の対談を掲載した書籍で2022年に刊行された。 高木完はFLESH(オムニバス『ゴジラ・スペシャル・ディナー』で聴いた)の他、いとうせいこう&TINNIE PUNX『建設的』、ソロは『フルーツ・オブ・リズム』、『グラス・ルーツ』、『ヘヴィ・デューティ vol.1』まで聴いた。あと『星くず兄弟の伝説』のサントラも聴いたな。 この本の冒頭15ページには写真が掲載。母君に抱かれる生後2ヶ月から、FLESH、東京ブラボー、タイニーパンクスのステージ写真等が掲載されている。 文章部分は大きく2部に分かれていて、ひとつは「いくつかの場面」と題された“少年時代からヒップホップに出会うまでの自分語り”が60ページほど。こちらにも写真(モノクロだけど)やチラシ等が数点ある。 ふたつめは「東京 IN THE FLESH」と題された、高木完がナビゲーターを務めるJ-WAVEのラジオ番組「TOKYO M.A.A.D SPIN」の友人や先輩を迎えての対話を収録していて約380ページほど。登場するのは、  1. ヤン富田   2. 近田春夫  3, 高橋盾(UNDERCOVER)  4. 大貫憲章  5. NIGO®  6. 小泉今日子  7. 宇川直宏(DOMMUNE)  8. 細野晴臣  9. 小西康陽 10. 戸川純 11. レック 12. K.U.D.O(MAJOR FORCE) 13. EYE 14. YoshimiO の14名。 日本のロックやクラブカルチャー裏話的な内容から、高橋盾の東京セックス・ピストルズの話や、キョンキョンのアナーキー好きとかあまちゃん挿入歌の教授のエピソードや、戸川純の女優志望の話とか野音でみたRCとリザードの話や、レックのライヴ・オムニバス『東京ロッカーズ』のジャケは気に入ってないとかあの時フリクションのライヴ録音フルで残ってるんじゃないか等々、いずれも色々...

鮎川誠&シーナ「You Can't Put Your Arms Round A Memory」

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SHEENA & THE ROKKETS YouTube 公式チャンネルで鮎川&シーナがジョニー・サンダース「You Can't Put Your Arms Round A Memory」をカヴァーしたライヴ(博多港100周年記念ライブ)映像を限定公開している。

THE PRETENDERS「WINDOWS OF THE WORLD」

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世界の窓は雨に閉ざされている あの頃の太陽の光はどこへいってしまったの 誰だってわかってる 幼い子どもたちが遊ぶ時には まっすぐ大きく育つには陽射しが必要なこと この世界に太陽の光をあてましょう 世界の窓は雨に閉ざされている あの暗い空はいつになったら青く澄みわたるの 誰だってわかってる 少年たちは大人になると いつ軍に召集されるのか気をもみはじめること この世界に太陽の光をあてましょう 世界の窓は雨に閉ざされている いったいこの地球はどうなるの 誰だってわかってる 人と人とが友達になれない時は 争いを終わらせるため誰かが命を落としていること この世界に太陽の光をあてましょう 世界の窓は雨に閉ざされている 私たちにできることが何か必ずあるはず 誰だってわかってる 空から落ちる雨粒は ほんとは天使たちの流す涙だと いつまで彼らを泣かせておくの この世界に太陽の光をあてましょう 作詞:ハル・デイヴィッド 作曲:バート・バカラック 訳詞:小笠原玲子 Everybody knows whenever rain appears it's really angel tears How long must they cry?

追悼・BURT BACHARACH

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作曲家のバート・バカラックが2023年2月8日、94歳で逝去。 バート・バカラックが作曲をした作品というのを最初に意識したのはストラングラーズの「Walk On By」だった。いつ頃だろう、1980年代にコンピレーション盤で聴いたと思うが、ギターのカッティングからドラムとバリバリのベースラインとキーボードがほぼ同時に入ってくるイントロがカッコイイ。ヒューがラフに歌うメロディアスなライン、長尺のキーボード・ソロとギター・ソロ、全編で唸る硬質な音色のジャン・ジャックのベース。6分余りの長さを感じさせない魅力あるサウンドだった。 この曲を収録していて今私の手元にあるのは、U.A.時代のスタジオ・レコーディングをコンパイルした4枚組ボックスセット『ジ・オールド・テスタメント』(1992年)。 「Walk On By」は様々なアーティストがカヴァーしているが、ザ・ペイル・ファウンテンズの編集盤CD『ロングショット・フォー・ユア・ラヴ』(1998年)のシークレット・トラックに「Walk On By」のライヴ・ヴァージョン(ベルギーでのライヴ)が収録されていた。その後2013年にクレスキュプールからリリースされた編集盤『サムシング・オン・マイ・マインド』にも収録。 エルヴィス・コステロ&ジ・アトラクションズは、1977年におこなわれたスティッフ所属アーティストのパッケージ・ツアーを記録したライヴ・アルバム『ライヴ・スティッフス・ライヴ』(1978年)でバカラックの「I Just Do Not Know What To Do With Myself」のカヴァーを収録。エキサイティングな演奏が並ぶ中、この曲はしっとりとした雰囲気を醸し出すカヴァー・ヴァージョン。 エルヴィス・コステロ(ヴァリアス・アーティスツ名義)のコンピレーション・アルバム『アウト・オブ・アワー・イディオット』(1987年)に収録されていたバカラック作「Baby It's You」。ニック・ロウとのデュエットでアコースティックなタッチ。 エルヴィス・コステロはその後1996年に映画『グレイス・オブ・マイ・ハート』のサントラに「God Give Me Strength」をバカラックと共作。1998年にはバカラックとのコラボ・アルバム『ペインテッド・フロム・メモリー』をリリースしている。 ジョニー・サンダース&...

STRAWBERRY SWITCHBLADE『1982 4-PIECE DEMO』

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ストロベリー・スウィッチブレイドがデュオとしてデビューする以前に4人のオリジナル・ラインナップで録音したデモを収録した7インチが再プレスされた。最初のリリースは2017年で、欲しいなーと思っていたら既に売り切れ、2022年に再発されたものを入手した。 このデモは、ジル・ブライソンとローズ・マクドウォールに加えて、ベースにジャニス・グッドレット、ドラムにキャロル・マッゴーワンというラインナップで1982年、グラスゴーのベルファイアクラブでレコーディングされたもの。 私がこのデモ音源を初めて聴いたのはストロベリー・スウィッチブレイドのファン・サイトで、このデモの他にもBBCラジオセッションやライヴ、ホームデモ等が聴けたし、写真や文章もかなり充実した内容のサイトだったが、いつの間にか閉鎖されたようだ。 この7インチ収録にあたっては、ジルが所有していたカセットテープからリマスタリングされたという。 収録されているのは、 Side-A「Spanish Song」 Side-B1「Trees & Flowers」 Side-B2「Go Away」 の3曲。 B面の2曲「Trees & Flowers」と「Go Away」は、ジルとローズのデュオとなったストロベリー・スウィッチブレイドが1983年にウィル・サージェントのNinety-Two Happy Customersから、シングル「Trees And Flowers c/w Go Away」(Haps 001)としてリリースする曲。 「Spanish Song」は未発表曲で、ネット上にある歌詞を読むとスペインのアラゴンへの旅がテーマらしい。アウトロ部分のギターがスペイン風。 「Trees & Flowers」はヴェルヴェッツからの影響が伺えるピュアなアレンジ。 「Go Away」は、Ninety-Two Happy Customersシングルではヴォーカルとギターとオーボエのみの演奏、1985年のアルバムでは哀愁のエレポップ・ヴァージョンだったが、このデモではシンプルなバンドヴァージョンの演奏。ドラムの演奏は安定しているし、ベースのフレーズはどの曲もよく練られていると思う。 素朴な演奏だがバンドとしての初期衝動を感じさせる内容だ。 『1982 4-PIECE DEMO』にはブックレットが付属、モノクロ...

私の放浪音楽史 Vol.97 仲井戸麗市『THE 仲井戸麗市 BOOK』

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1985年8月21日、東芝/イーストワールドよりリリースのアルバム。 トム・ヴァーレイン/テレヴィジョンからの影響は日本でもパンク/ニューウェイヴ系のアーティストにとっては大きかったと思うが、レコード・ジャケットに“テレヴィジョンから影響された”と記している音盤はなかなか無いんじゃないか。仲井戸麗市がRCサクセション在籍時の1985年にリリースした初ソロ・アルバム『THE 仲井戸麗市 BOOK』のジャケット裏には” Inspired by "TELEVISION"とはっきり記載されている。 仲井戸は、このソロ・アルバムについて“ 俺個人の中で、ティーンエイジャーの頃から抱えこんできたようなことの、爆発っていう意味合いがあったからね。それは一度吐き出しておかなきゃっていう ” (雑誌『ロック画報 10 特集 RCサクセションに捧ぐ』[2002年]より)と語っている。 レコーディングメンバーはギター春日博文、RCからベース林小和生、ドラム新井田耕造などが参加。アレンジとプロデュースは仲井戸と春日博文。 20秒ほどのノイズのあと、ヘヴィでブルージーなリフで始まり、先のチャボの言葉通り“はき出す蓄積フラストレーション”と歌われ(叫ばれ)るオープニングの「別人」。ノイジーに乱れ飛ぶギターソロもキマってる。続くアコースティックギターのリフとタイトなドラム、エフェクト処理したヴォーカルの「カビ」。TOO MUCHな生活を嘆くようでもあり、恩恵を受け入れるようでもあるアンビバレントな歌詞(ラストに野口五郎「君が美しすぎて」の一節がさりげなく歌われている)。「BGM」は、骨も毒も魂も無い売れ線路線への痛烈なカウンター・ソング。 オールディーズなムードの「ティーンエイジャー」はヒルビリー・バップスがファースト・アルバム『ティア・イット・アップ』でカヴァーしている。“ヒミツをもとう 二人だけの”と固い結びつきを願うレゲエ・ビートの「秘密」。テレヴィジョンの「Friction」的なギターのバッキング・リフを持った「打破」は、やや自嘲気味に“変わりばえのしねえ 判で押した毎日”を嘆く。ギターソロは春日(前半)と仲井戸(後半)で分け合って弾いている。RCのコンサートでも演奏されていた。アナログ盤だとここまでがA面。 やってらんねえぜ!I'm Going Home!と...

「恋のムーライトダンス」SHEENA & THE ROKKETS

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見知らぬ町を 二人のシルバートレイン 窓辺にうつる七色のイルミネーション もう何も目にはいらない 二人はもどらない 今夜は二人のステキなムーンライトダンス 星空はるか キラメクミルキーウェイ 明日は二人のときめくウェディングデイ! もう何もきこえない 二人はもどらない 今夜は二人の恋のムーンライトダンス 今夜は二人の恋のムーンライトダンス 「恋のムーライトダンス」from Album 『真空パック』SHEENA & THE ROKKETS 作詞・松本康 作曲:鮎川誠 シナロケのセカンド・アルバム収録曲。作詞は博多にあったレコード店ジュークレコード店主で、博多/九州のロックシーンを大きく後押しながらも、2022年9月28日に亡くなった松本康。この曲の他にも「ワンナイト・スタンド」、「ハートに火をつけて」、「KRAZY KOOL KAT」等、松本が作詞を担当したシナロケの楽曲がある。 誰かが言ってた、“鮎川さんシーナさんに逢いに行っちゃった” って…。鮎川が亡くなったことは寂しく悲しい事だけど、確かにそう思う事でほんの少し気持ちが和らぐ。 ありがとう、さようなら、鮎川誠 RIP

「ベイビー・メイビー」SHEENA & THE ROKKETS

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Baby Maybe I Love You Baby Maybe I Love You Baby Maybe I Love You Baby Maybe I Love You ベイビー そっと目を閉じて メイビー きこえてくるでしょう ため息だけで すぎてしまうなんて ベイビー 貴方にあわない ベイビー あたしの好きな人 メイビー いつまでも変わらないわ 恋のかけ橋 宇宙の果てまで ベイビー 誓ってほしいの 真夜中の光が 窓辺をさした時 おきざりのハート 貴方は気づく 「ベイビー・メイビー」from Album 『CHANNEL GOOD』SHEENA & THE ROKKETS 作詞:シーナ 作曲:高橋幸宏 編曲:鮎川誠 突然の訃報、昨日からいろいろと聴いたり、読んだり、眺めたり。 シナロケのアルバム『チャンネル・グー』に収録されている「ベイビー・メイビー」は、バブルガム&テクノ・フレーヴァーでキャッチーな曲。作詞作曲のクレジットを見ると、ちょっと寂しい気持ちになる…。高橋幸宏はこの曲でドラムも担当していた。 1983年の再結成サンハウス『クレイジー・ダイアモンズ』、鮎川誠名義の 『クール・ソロ』 、シーナ産休中の3人組ロケッツ『ロケット・サイズ』、サンハウスのレア音源集『ハウス・レコーデッド』…どれも新鮮だった。『LONDON SESSION』も好き。

追悼・鮎川誠

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  2023年1月29日、鮎川誠が逝去。 おまえが 街をでていく気 俺に 一言いわせておくれ 別れぎわに あいさつには もってこいの言葉だぜ グッドラック グッドラック グッドラック 笑ってみせな そうさ 涙は禁物さ まだ 俺たちは 終わっちゃいない ブルーな しめった空気には もってこいの言葉だぜ サヨナラ その言葉は きかなかったことにするぜ 馬鹿げた ゲームだって あとくちだけは 汚さずに 「グッドラック」from Album 『CHANNEL GOOD』SHEENA & THE ROKKETS 作詞:柴山俊之 作曲:鮎川誠 愛用のギブソン・レス・ポール・カスタムと pic from SHINKO MUSIC MOOK『ROCKS OFF Vol.05』(2008年) pic by 吉浜弘之 今年の冬は殊更寒さが堪えるな…。

追悼・TOM VERLAINE

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トム・ヴァーレインが逝去。 2023年1月28日、73歳でなくなったという。 そうか…。テレヴィジョンのファースト・アルバム 『マーキームーン』 に衝撃を受け、それからテレヴィジョン、トム・ヴァーレインの音を探し求めた。 テレヴィジョンのセカンド『アドヴェンチャー』、ROIRからのライヴ・カセット『ブロウ・アップ』、1992年の再結成アルバム『テレヴィジョン』、2003年にRhino Handmadeからリリースされた『Live At The Old Wardorf』、配信で入手した再結成時のライヴ『Live At Academy NYC 12.4.92』…。 トムのソロは3作目 『ワーズ・フロム・ザ・フロント』 (1982年)を最初に入手した。たぶん1984年頃に中古で買った(右上の写真はアナログ盤『ワーズ・フロム・ザ・フロント』のインナーより)。ファースト『トム・ヴァーレイン(邦題:醒めた炎)』から1992年リリースの『Warm And Cool』まで聴いたけど、2006年に同時リリースした『Around』と『Songs And Other Things』は聴いていないな…。 もしかしたら本国アメリカより、日本や、イギリスを含むヨーロッパで人気があり、評価が高く、影響力が大きかったと思えるテレヴィジョン/トム・ヴァーレインだが、USパンク黎明期の最重要バンド/ギタリストとしての伝説とともに、その作品はいつも、いつまでも聴き継がれることだろう。 トムがテレヴィジョンの前にリチャード・ヘル、ビリー・フィッカと組んでいたバンド、ザ・ネオン・ボーイズの音源を3曲含むCD(1991年 Overground)。5曲入りのCDで他2曲はリチャード・ヘル+ヴォイドイズの楽曲。 ブライアン・イーノと録音したというデモ5曲を含むブートレグ『Double Exposure』。結構探したアナログ盤。 セカンド・アルバム『アドヴェンチャー』のレーベル。エレクトラのLP盤はテレヴィジョンに限らずだが、レーベルに蝶のイラストが描かれていたのが美しい。7インチ・シングル盤はキャタピラーのイラストでちょっと怖かった。 雑誌『レコード・コレクターズ 1992年10月号』。特集「ニューヨーク・パンクとテレヴィジョン」。 テレヴィジョンの記事は、 バイオグラフィ:西村茂樹 デビュー前のテレヴィジョンの...

Gibson Les Paul Junior使用ミュージシャン その2

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先の ムック本 でジョニー・サンダースの写真が白黒だったのが残念なので、アルバム・ジャケットで紹介。 ニューヨーク・ドールズのセカンド・アルバム『イン・トゥ・マッチ・トゥ・スーン(邦題:悪徳のジャングル)』。ジョニー・サンダースが弾くのはTVイエローのレス・ポール・ジュニア・スペシャル。 ジョニー・サンダース&ザ・ハートブレイカーズのライヴ盤『D.T.K. Live at the Speakeasy』。日本で1996年にテイチクからCD化された際のジャケット。“中國石”ステッカー・チューンのTVイエロー・レス・ポール・ジュニア・ダブルカッタウェイ。 1989年にリリースされた『ライヴ・イン・ジャパン』。ジャケットはレス・ポール・ジュニア・ダブルカッタウェイを持つジョニーの写真だが、内容は1988年2月3日、渋谷LIVE-INNでおこなわれたジョニーのソロ・アコースティック・ライヴの模様を収録している。発売はJ.A.P. インターナショナル(ディストリビュートはクラウン・レコード)で、プロデュースにクレジットされているのはポートレイト・レコードだった。 ムック本では紹介されていなかったが、ザ・クラッシュのミック・ジョーンズもレス・ポール・ジュニアを使用していた。 ボックスセット『クラッシュ・オン・ブロードウェイ』のブックレットに載っていた写真。極初期のリハーサル写真でキース・レヴィン(右端)に、ドラムは極初期のクラッシュのリハーサルに数度参加したジョーの友人パブロ・ラブリテン(後に999のドラマー)が参加。ミックが弾いているのはダブルカッタウェイのレス・ポール・ジュニア。 同じくボックスセット『クラッシュ・オン・ブロードウェイ』のブックレットからの写真。くわえ煙草でチューニング中?のミック・ジョーンズ。これはシングルカッタウェイのレス・ポール・ジュニア。 同じくボックスセット『クラッシュ・オン・ブロードウェイ』のブックレットからの写真。ダブルカッタウェイのレス・ポール・ジュニア。 こちらはDVD『THE Essential THE CLASH』のブックレットからで、上の写真と同じ時に撮影されたと思われる。カラーはおそらくチェリー・レッドと思われる。 ミック・ジョーンズがレス・ポール・ジュニアを弾いている映像はプロモ・ヴィデオ「Bankrobber」、「Call Up」...

Gibson Les Paul Junior使用ミュージシャン その1

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先日の レス・ポール・ジュニアのムック本 を読んでいて、この本では紹介されていないが、取り上げて欲しかった!というミュージシャンの写真をアルバムのブックレットや本の表紙から紹介。 やはりルースターズの花田裕之。ルースターズ後期によく弾いていた、TVイエローのレス・ポール・スペシャル。この写真はライヴ・アルバム『FOUR PIECES LIVE』のブックレットより。かっこいい。 1988年7月22日のファイナル・ライヴの模様の一部は映像作品『FINAL LIVE 1988』として1990年にリリースされ、レス・ポール・スペシャルを弾く花田の映像が観られる。このライヴは拡大版が2004年にリリースされた『オフィシャル・パーフェクト・ボックス』でDVD化されている。 ←VHS『FINAL LIVE 1988』                          もう一枚は、パンタが1989年にリリースしたアルバム『P.I.S.S』のレコーディングに参加した時の花田。同じレス・ポール・スペシャル。『P.I.S.S.』ブックレットより。 こちらはフリクション時代の恒松正敏が指から血を流して弾いていた写真が表紙に使われた地引雄一著『ストリート・キングダム』。ダブル・カッタウェイのレス・ポール・ジュニア。ボデイの色はTVイエローと思われる。ボディにマヤコフスキーの写真が貼られていた。1978年12年31日、下北沢ロフトにて。 そのライヴの前に撮影されたと思われる写真。地引雄一写真集『TOKYO STREET ROCKERS 1978→1981』の表紙。同じダブル・カッタウェイのレス・ポール・ジュニア。 雑誌『ロック画報 19 フリクション特集』で恒松正敏はフリクション当時使用していたギターについて、 1. 茶色のレス・ポール・ジュニア・ダブル・カッタウェイ(フリクションのドラムのヒゲから借りた茶色のギター)。 2.マヤコフスキーの写真が貼ってあるレス・ポール・ジュニア・ダブル・カッタウェイ(友人から借りた黄色のギター)。 3.フリクション以前から持っていた自分のギターでSGシェイプの赤いギブソン・メロディ・メーカー。 と本人のコメント記載がある。 茶色のレス・ポール・ジュニアはもしかすると、フリクションのファーストEPのジャケット裏に使用した写真に写っているギターかもしれない。 赤...