LOU REED, JOHN CALE & NICO『LE BATACLAN '72』 - 12/13/2015 2015年11月13日、ロック・ミュージック…バンドとオーディンス…を直接ターゲットにした攻撃から1ヶ月。先日CDラックを何気なく見ていたら、バタクランはこの演奏が収録されたところだったんだな、と気付いた。1972年1月29日、パリで再会したルー・リード、ジョン・ケイル、ニコが、ヴェルヴェッツ時代の曲とそれぞれのソロ曲を持ち寄ったアコースティックな一夜。公演はパリのテレビ局によって記録され、2003年になってAlchemy EntertainmentからCDがリリースされている。
私の放浪音楽史 Vol.84 1984『逆噴射家族フィルムサウンドダイジェスト』 - 1/03/2019 1984年6月21日、キャニオンよりリリースのサウンドトラック・アルバム。 『爆裂都市』(1982年)公開後、石井聰亙はバチラス・アーミー・プロジェクトを率いて自ら音楽も担当した『アジアの逆襲』(1983年)を完成、普及し始めた家庭用ヴィデオに対応すべくヴィデオ・パッケージ作品としてリリースした。その後、長谷川和彦の掛け声により1982年に設立された映画企画・製作会社ディレクターズ・カンパニーに参加(他には高橋伴明、相米慎二、根岸吉太郎、井筒和幸、大森一樹ら石井を含め9人の監督が参加していた)、ディレクターズ・カンパニーでは石井が誘って小林よしのりと共に脚本作りを進めていた『逆噴射家族』の制作が決まる。 1980年代前半、話題に上がっていた“家庭内暴力”をギャグで描き、概ね子供から親へ向かう暴力として取り上げられることが多かったと思うが、むしろ石井と小林よしのりは“家庭間戦争”にしたいと考えた。主人公を息子から親父へと変更し、1982年2月に起きた日航機羽田空港沖墜落事故で流行語にもなった“逆噴射”という言葉をタイトルに、さらにこれも当時話題に上った“ビョーキ”というワードを作品に織り込みながら、主演の父親・小林勝国役に小林克也、妻・小林冴子役に倍賞美津子、息子・小林正樹役に有薗芳紀、娘・小林エリカ役に映画初出演で13歳だった工藤夕貴、祖父・小林寿国役に植木等という個性的なキャスティングによる5人の家族のマイホーム購入~家族間戦争~崩壊~再生までを描き、1984年6月23日に劇場公開された。『逆噴射家族』は公開されてすぐに観に行った覚えがある。たぶん池袋で観たと思うが映画館はどこだったかな…。 この『逆噴射家族フィルムサウンドダイジェスト』もすぐに購入していたKBちゃんに借りてカセットテープに録音して聴いていた。長らく再発されることはなかったが、2007年にリリースされた石井聰亙DVD-BOX2の特典として初めてCD化されている。 映画『逆噴射家族』の音楽は1984とクレジットされているが、映画のエンドロール、映画のパンフレット、オリジナル・アナログ盤、石井聰亙DVD-BOX2の解説書、復刻CD、どれにも演奏したメンバーの記載はまったくない。アナログ盤(及び復刻CD)に封入されていたリーフレットには、フィルムサウンドダイジェスト・レコード・スタッフとして、 Dire... 続きを読む
WILKO JOHNSON「WILKO JOHNSON SPECIAL PLAYING ANALYSIS」 - 2/23/2013 ウィルコ・ジョンソンが末期のすい臓癌で余命1年だという。知らなかったのだけれど1月に来日し東京と京都でライブもしていた。 この動画は「ギター・マガジン」3月号の記事と連動したもので、ウィルコ自らあのカッティングの秘密を解き明かしてくれる。右手はアップ&ダウン、左手はデッド&押弦。これがウィルコのベーシックなテクニックなのか。勉強になりました。 前半のインタビュー、ユーモアを交えながら話すウィルコの姿が悲しい。 東京のライブの様子は、 WILKO JOHNSON TOKYO SESSION 2013(Rooftop2013年2月号) にて。 少しでも良くなって、また来日してくれることを切に願う。 続きを読む
私の放浪音楽史 Vol.104 小山卓治「DOWN」 - 6/25/2024 1984年5月21日、CBSソニーからリリースのシングル。 小山卓治4枚目の7インチシングル。ジャケットの小山卓治はアルバム『インフィデル』(1983年)のディランを彷彿とさせる容貌になり、前作「傷だらけの天使」のジャケからブルーな雰囲気を更に増している(前作と同じく写真は井出情児)。まぁタイトルは「ダウン」で、落ち込んで鬱陶しい気分になる理由を歌うんだから当然である。 それでも桑田りん、佐藤めぐみの女性コーラスを加えてサウンド面では爽やかさを取り入れ、軽快なキーボードの音色にスピーディなリズムで憂鬱さを消し去ろうとしている印象はある。もっともこのシングルリリース後、小山卓治自身が体調を崩し入院してしまうのだが…。 小山卓治初のプロモーション・ビデオも作られ、そこではサングラスもかけず、髭面ではなくさっぱり、すっきりした顔立ちで歌っている。当時はなんの変哲もないビデオだな、と思ったが、今見るとシンプルでいいかな。 この曲のリリースから40年経っているが、このフレーズはずーっと変わらずこの国の音楽業界の実態を表している。 “ガキ共のためのTOP 3が テレビから流れる またあの曲を歌うっていうのかい 新しいだけでいいのなら もう時間の問題だ ほら次のやつが出番を待ってる” カップリング(B面)はオルガンの音色が印象的なアレンジの「土曜の夜の小さな反乱」で、まもなく三十路の真面目な勤め人が、やり直したいと、きまぐれに足を向けた繁華街に行ったことを後悔する内容。30歳でとうとうおっさんになる、というのも今から思うとちょっと可笑しいけど、DON'T TRUST OVER THIRTYだったからな当時は。 このシングルのレコーディングメンバーは、 ドラム:カースケ ベース:大庭珍太 E.ギター:金井タロー キーボード:ロケット・マツ パーカッション:小松崎政男 というメンバー。バッキング・ヴォーカルには桑田りん、佐藤めぐみ(A面のみ)が参加。 続きを読む