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Eテレ『浦沢直樹の漫勉neo』・大友克洋

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3月29日(土)の午後10:00から放送されたEテレ『浦沢直樹の漫勉neo』は大友克洋(!)をゲストに迎えて代表作のひとつ『童夢』(単行本は1983年刊行)を取り上げ、モニターに映した原画を二人で確認しながら革命的な作品『童夢』制作の裏側に迫るものだった。 私が大友克洋の漫画を読み始めたのはたぶん『AKIRA』の連載が始まってからだと思う。友人のH君が連載されていた漫画雑誌を買っていて、遊びに行っては読ませてもらってたけど、なかなか物語が進まない連載にじりじりしてたな。この『童夢』の単行本も最初H君に借りて読んだかも。その後自分でも購入した。大友の他の単行本も買ったし、大友が監督した自主映画『じゆうを我らに』も観に行ったな。 番組『漫勉neo』では普段から会っている(カラオケに行くらしい)浦沢と大友ならではの会話で、映画からの影響(カメラワーク等)を語るところは非常に興味深かったし、聞きたいところもツボを押さえたものになっていた。いろいろと元ネタを聞き出そうとしてたかも。大友自身は映画『エクソシスト』からのインスパイアや大林宣彦監督『HOUSE』を観て“日本でホラーは洋館じゃないな”と団地を舞台にすることを着想したことが語られていた。番組内でも言及があったが“大友以前、大友以後”といわれるほど大友克洋の作品は大きなインパクトがあった。番組内でその影響を語る漫画家のなかには江口寿史、上條淳士も含まれる。 あらためて『童夢』を読んでみたが、容赦ない描写、ストーリー展開、ハードでクールな筆致、凄い!面白い!というしかない。全1巻、SFでホラー、サイコスリラー的な要素もありつつ、結構いろいろサイドストーリーを詰めこんでる感はあるが、マンモス団地が舞台なだけに様々な人物が登場して描かれているし、それぞれの役どころ、キャラクターも面白い。窓ガラスが割れた部屋を調べに入った警官が見つけた小さな指輪が事件の深淵を覗く糸口になるのもよくできていると思う。 どうやら大友克洋は新作漫画に取りかかるらしいが、発表はいつになるやら?

THE STALIN『LAST LIVE 絶賛解散中!!』

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2025年3月12日、いぬん堂よりリリースのDVD。 ザ・スターリンの解散ライヴから40年、石井聰亙が監督した本編60分の他に、徳間に保存されていた4カメラ分の映像素材から新たに編集した約36分のボーナス映像を追加収録したDVD。初回限定特典で「ワルシャワの幻想」のアナザーミックスCDが付属した。しかし…税込5,000円とやや高めの価格。 2002年リリースの解散ライヴDVDは持ってるし、2012年の解散ライヴ完全版CD『I was THE STALIN 絶賛解散中〜完全版』もあるので購入するのを躊躇っていたのだが、ちょっとディスクユニオン近くに行く用事があって、用事の後にディスクユニオンに行ってDVDの現物を見たらそのまま購入してしまった。うーむ。 本編は暗闇と部分的なライティングを効果的に使用したステージ演出の「虫」で始まる。サイケデリックでダークなサウンド。「おまえの犬になる」ではザ・スターリンを葬り去る日に菊の花を抱え、喰いちぎるミチロウ。大量の紙屑が撒き散らされ舞いあがる美しさ、激しいナンバーで客の後方からステージを捉えた圧倒的な熱量の映像は石井聰亙ならではのものだ。 で、ボーナス映像は、 1. 廃魚  2. 猟奇ハンター  3. 渚の天婦羅ロック 4. 下水道のペテン師 5. STOP GIRL 6. 仰げば尊し 7. 解剖室 8. Fish Inn 9. エンディング:カノン を収録している。以前ビデオ『YOUR ORDER!』に1.と5.の未完奏の映像が収録されていたが、今回は完奏ヴァージョンで収録。その『YOUR ORDER!』にやはり未完奏で収録されていた「爆裂ヘッド」は今回は未収録で、DVDの解説(ジャケ裏だけど)によると今回確認した映像素材にも完奏ヴァージョンがなかったためと記載がある。6.も以前のDVDではコラージュ的な映像だったのを今回はライヴ映像のみで収録。エンディングの「カノン」は終演後に会場で流されたもので、ライヴ終了後の客の表情を追った映像。 石井聰亙監督のプロモヴィデオ3曲はこれまでもDVD化されていたものの、オープニングとエンディングの映像付きで今回初の完全収録というが、その違いはまぁマニア向けのものと言っていいと思う。 10. ロマンチスト 11.アレルギー  12.STOP JAP 初回特典付属CDはライヴ当日にP...

MY PLAYLIST 15 『THE VERY BEST OF ARB 1979-1989』

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ARBの私的ベスト盤を作ってみようと思ったが、1997年からの再結成後のディスクは一部しか持ってないのでアルバムでいうとファーストから最初に活動を停止する1989年までのスタジオ・アルバムと一部シングル盤からCD-R1枚分で選曲した。パンキッシュなベストを作りたいなと思って物語的な曲(例えば「ファクトリー」、「Murder Game」とか)は外した(「トラブルド・キッズ」は入れた)が、選んでいるうちにパンク色だけではなくなったけどスピード感のあるベスト盤にしたつもりだ。 以下、私の選んだベスト・オブ・ARB 1979-1989。  1. Deep Inside  2. ラ・ラの女  3. Believe In R&R  4. Tokyo Cityは風だらけ  5. One Way Trip  6. ピエロ  7. Private Girl  8. ウィスキー&ウォッカ  9. イカレちまったぜ!! 10. 発破 11. 乾いた花 12. ワイルド・ローティーン・ガール 13. トラブルド・キッズ 14. The Worker 15. そして明日から 16. 魂こがして 17. OK! OK! 18. Happiness 19. After '45 20. Owe My Own 21. Classical Harmony Track1.  14. 19. アルバム『砂丘1945年』(1985年) Track2. 11. 17. アルバム『BAD NEWS』(1980年) Track3. 10. アルバム 『BOYS & GIRLS』(1981年) Track4. 16 シングル「 Tokyo Cityは風だらけ c/w 魂こがして 」 (1979年) Track5. アルバム『YELLOW BLOOD』(1984年) Track6. 13. アルバム『トラブル中毒』 (1983年) Track7.  アルバム『ONE and ONLY DREAMs』 (1986年) Track8. アルバム『W』 (1982年) Track9. アルバム『指を鳴らせ!』(1981年) Track12. アルバム『ARB』(1979年) Track15. ...

YELLOW MAGIC ORCHESTRA『NO NUKES 2012』

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RADIOACTIVITY IS IN THE AIR FOR YOU AND ME WHENN'S UM UNSERE ZUKUNFT GEHT

追悼・BRIAN JAMES

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ザ・ダムドの創始者でありソングライター、ギタリストのブライアン・ジェイムスが逝去、70歳だった。UK3大パンクバンドのひとつとされ、1976年10月22日にリリースしたシングル「New Rose c/w Help」はイギリス初のパンクレコードといわれる。ブライアン・ジェイムスのいたダムドはスティッフ・レコードから5枚のシングルとアルバム2枚をリリース後、1978年春にあっけなく解散したが、すぐにブライアン抜き、ベースにアルジー・ワードを加えキャプテン・センシブルがギターとなりダムドは再始動する。 『DAMNED DAMNED DAMNED』(1977年) アートワークも最高な名盤、ザ・ダムドのファースト・アルバムでありグレイト・パンク・アルバム。収録されているのは、ほぼブライアン作(収録12曲中カヴァー「I Feel Alright」とスキャビーズ作「Stab Your Back」を除く)。 『MUSIC FOR PLEASURE』(1977年) ザ・ダムドのセカンド・アルバム。プロデュースはピンク・フロイドのドラマー、ニック・メイソン。なんでもバンドはシド・バレットにプロデュースを頼みたかったらしい。 『SKIP OFF SCHOOL TO SEE (The Stiff Singles A's & B's)』(1992年) ザ・ダムドがスティッフからリリースした5枚のシングルをコンパイルしたCD。1992年にデーモン・レコードからリリースされた。 『PEEL SESSIONS』(1991年) 1976年11月20日にレコーディングされた5曲と1977年5月10日にレコーディングされた4曲の“ピールセッション”を収録したCD。 RIP...

『キネマ旬報 2025年3月号・巻頭特集 追悼 デイヴィッド・リンチ』

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雑誌『キネマ旬報 2025年3月号』の巻頭特集は「追悼 デイヴィッド・リンチ」、発売は2025年2月20日(キネマ旬報社刊)。カラーベージを含め26ページの特集。もう少し特集の量が欲しいかな…と思ったけど、この表紙には逆らえず購入してしまった。映画雑誌買ったの何年振りかな…。 滝本誠のエッセイ「デイヴィッド・リンチの思い出」をはじめ、「撮影現場のデイヴィッド・リンチ」をカラー2ページで、リンチの映画作品を語るフィルモグラフィーでは、私的にSFの解説といえばこの人、巽孝之の『デューン 砂の惑星』、『ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間』の解説でミュージシャン/文筆家の菊地成孔が、“Fire walk with me”は“一緒にヤバい橋を渡ろうぜ”という意味のスラングだと記しているが、なるほど。…まぁ“Fire walk〜”の前段の文言に未来だの過去だの魔術師だの2つの世界だのというのがあるから“火よ、我と共に歩め”という訳にもなるんだろうけど…。 他に『イレイザーヘッド』と『エレファント・マン』を春日武彦、『ブルーベルベット』と『ロスト・ハイウェイ』を吉田広明、『ワイルド・アット・ハート』と『マルホランド・ドライブ』を伊藤俊治、『ストレイト・ストーリー』を岡本敦史、『インランド・エンパイア』を山形浩生が解説している。 『インランド・エンパイア』と『ツイン・ピークス THE RETURN』に出演した裕木奈江へのインタビューは、現場を見てきた日本人が語る内容で非常に興味深い。「アーティストとしてのデイヴィッド・リンチ」を飯田髙誉のコラムで、また「デイヴィッド・リンチの遺したことば」をキネ旬バックナンバーより紹介している。

小島 智 著『検証・80年代日本のロック』

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80年代の日本のロックを検証した本が2024年10月8日、アルファベータブックスより刊行された。筆者は雑誌『ミュージック・ステディ』の編集長だったと、どこかで見たから、私がよく読んでる ブログ「Les's Go Steady」 の人だと思って購入したら、ブログの人は初代編集長でこの本の筆者・小島智は2代目編集長だった。 登場するアーティストは表紙を見てのとおり。アンダーグラウンドから歌謡曲まで幅広く取り上げ、ロック・マーケットの拡大、ライブハウス・シーン、音楽雑誌事情、大規模なライヴ・イヴェントなどについても言及あり。「そんな/こんな/なんて」という言葉が多くて気になるが、雑誌『ミュージック・ステディ』に携わっていたということで、業界の裏話的な内容と当時のインタビューやライヴ、レコーディングの取材等を振り返ったものになっている。  さて、私的には1980年代に聴いてた主なバンド・アーティストというと、 80年代前半(1980〜1984): リザード、ヒカシュー、ARB、ザ・モッズ、アナーキー、スターリン、ルースターズ、E.D.P.S、浜田省吾 80年代後半(1985〜1989): ルースターズ〜大江慎也ソロ、泉谷しげるwith LOSER 80年代通してパンタ、佐野元春は聴いてたな。83年からは小山卓治も聴いてた。RCサクセションにはそれほど入れ込んでなかったし、本書『検証・80年代日本のロック』で”RCのマーケットを引き継ぎ、さらに拡大した”というハウンド・ドッグはほぼ聴いてない。80年代中頃にはレベッカとBOØWYを聴いたけど、拡大したマーケットを横目で見ながらって感じ。ルースターズ、パンタ、ARBなど聴いていたバンド/アーティストは広く人気を獲得して欲しいと願っていたし、獲得できると思っていた。 私が80年代に日本のバンド・アーティストを好むようになったのは、レコードを聴いていいなと思ったら、そのバンド・アーティストのライヴに行けることが大きかったと思う。田舎に住んでるから都内へ行くにはお金も時間もかかったが、一人や友人と連れ立って都内へライヴを観に行ける年齢になっていたし、外タレがホールでライヴをする料金より日本のバンド・アーティストのライヴハウスでのチャージのほうが安かったこと、バイトをするようになってレコード購入やライヴへ行くお金が都合できるよう...

DAVID LYNCH is DEAD:TOKYO FM特別番組『追悼デイヴィッド・リンチ〜美しく奇妙な世界』

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『ツイン・ピークス』のなかでローラ・パーマーが殺害された2月23日という日付の深夜に放送された、TOKYO FMのデイヴィッド・リンチ追悼特別番組『追悼デイヴィッド・リンチ〜美しく奇妙な世界』。 ゲスト・コメンテイターがリンチの生い立ち、映画作品、音楽作品、リンチの精神世界までも語る。コメントはそれぞれ収録したもの。細野晴臣と滝本誠を交えた対談形式だったら非常に面白かったと思うが…。 パーソナリティは、ツイン・ピークスのロケ地を訪ねたことがある小山ジャネット愛子。 ゲスト・コメンテイターは、 映画評論家:柳下毅一郎 映画評論家:滝本誠 精神科医:斎藤環 文筆家:持田保 細野晴臣 映画監督:山中瑶子 リンチが計画していたドラマ・シリーズ『Unrecorded Night』について滝本誠によるコメントあり。細野晴臣の『ツイン・ピークス』への愛、ジュリー・クルーズとの思い出は、短い時間だけど必聴。 2025年02月25日 08:53まで、 radiko で聴取可能。

『ツイン・ピークス A Limited Event Series』Blu-ray SPECIAL FEATURES :

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『ツイン・ピークス A Limited Event Series』ブルーレイの特典映像、ディスク8はジェイソン・S.による「インプレッションズ:ツイン・ピークス舞台裏の旅(IMPRESSIONS: A Journey Behind The Scenes of Twin Peaks)」と題された10章からなるドキュメンタリー映像が収録されている。 概ねリハーサルシーンが多いが、リンチが役者にどんな演出をしているのか、撮影中、撮影後のリンチの言動、行動などをつぶさに見ることができる。リンチが役者に愛されている理由が分かるというものだ。おだやかに情熱を込めてていねいな演技指導をしているリンチは暖かい。しかし撮影中、スタッフにシーンの長さについて言われた時や、撮影日数の会議で声を荒げることも。ほぼ5時間あるので見応えあり。 他にディスク1にはリンチによるシーズン3のCM集と「ツイン・ピークス現象(PHENOMENON)」と題されたシーズン3の番宣(とシーズン1&2のDVD、Blu-rayの宣伝)。ディスク2にはサンディエゴで行われた「コミコン2017」のパネル・ディスカッションというかトークショーの模様でカイル・マクラクラン、ナオミ・ワッツ、キミー・ロバートソン、エヴェレット・マッギル、ダナ・アシュブルック、ジェームズ・マーシャル等が参加、数々の質問に答える。 ディスク7の「A VERY LOVELY DREAM: One Week In Twin Peaks」はロケ地再訪・撮影のドキュメント、「BEHIND THE RED CURTAIN」と「I HAD BAD MILK IN DEHRADUN」はリチャード・ベイマーによるドキュメンタリーで、あの赤い部屋で撮影された数々のシーンの裏側を見ることが出来る。グレイト。 これらの特典映像を見るとデイヴィッド・リンチは、数分のちょっとしたユーモア、ギャグ・シーンでも非常に細かく丁寧に根気強く、タイミングやセリフの抑揚・スピード、役者の距離、会話のテンポなどを演技指導しているのがわかる。あらためて、素晴らしいよ…デイヴィッド。

『ツイン・ピークス A Limited Event Series』Blu-ray

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『ツイン・ピークス A Limited Event Series』(全米放映時タイトル『ツイン・ピークス The Return』からブルーレイ・リリース時に改題)を再び全18話観た。暴力的なちょっと疲れるシーンもあるからどうしようかなと思ったんだけど、デイヴィッド・リンチ扮するゴードン・コールの愛嬌のある仕草やセリフを見てよかったな(泣)。コールの側でくねくねするタミー・プレストン捜査官(クリスタ・ベル、リンチの好みらしい)もいい。 面白いんだけど前回観た時の、この物語は “ツイン・ピークス” である必要があるのだろうか、という感想は変わらなかった。シーズン1と2までは、さまざまな「愛」がモンスターとイノセンスを生み出す物語だったと思っているのだが、シーズン3では全てとは言わないけど絶対善と絶対悪の対決になっていて、何か人間味が薄いというか人間じゃ無いものが主なキャストというか…。 そもそもクーパーがミスターCに変貌したのは、シーズン2の終盤でアニー・ブラックバーン(ヘザー・グラハム)との愛があったからじゃないのか?『ツイン・ピークス A Limited Event Series』はほぼクーパーの物語なんだから、アニーの出演または、どこかでアニーについての言及があってもよかったよねぇ。アニーとクーパーをブラックロッジに誘い込んだウィンダム・アールも同様だ。 だけどネイディーンの笑顔の決断、ノーマとエドの愛の成就はよかった、よかった。ドクター・アンプ(ジャコビー先生)も面白かった。

DAVID LYNCH チラシ&LD Vol.11『オン・ジ・エアー』

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『ツイン・ピークス』に続いてリンチ・フロスト・ブロダクションが制作したテレビ・シリーズ『オン・ジ・エアー』。時は1957年、テレビ局ZBCが制作する生放送番組「レスター・ガイ・ショー」をめぐって起こるドタバタでカオスなコメディ。レスター・ガイ役のイアン・ブキャナン、ZBC社長役ミゲル・フェラーは『ツイン・ピークス』にも出演していた。キレた女優ベティ役にマーラ・ルビノフ。超訛っている監督役にデイヴィッド・L・ランダー、その訛りを通訳する監督助手ルーシー役にナンシー・ファーガソン、等が出演している。生放送を成功させるため綿密にリハーサルをおこなうが、一つの綻びが次の綻びを呼び、スタッフ、役者のサポートは次々と裏目に出てしまう。互いの意思がすれ違う、コミュニケーション・ブレイクダウンし、ディスコミュニケーションな様をスラップスティックに描いた作品。デイヴィッド・リンチは1話の監督と脚本(マーク・フロストと共同)、7話の脚本(ロバート・エンゲルスと共同)を担当した。 本国では撮影された全7話のうちの3話しか放送されず、放送された回も酷評された。私はレンタル開始されてすぐ(1992年頃かな)に観たけど、ブッ飛んでいて理解できず、くだらん・つまらんと思ってレンタルされていた7話まで観たかな?ただ一応その後見つけたレーザーディスクは買っておいた。 『オン・ジ・エアー』VHSカセットのレンタル&セル・チラシ。 だけど観直してみると実は面白い。笑えるし楽しい。レスター・ガイはトホホだし、社長は超パワハラ、殆どの出来事がうまくいかない中、ブッツン女優ベティの“素直”な演技・振る舞いに番組は救われ、視聴者の共感を得る。ブラックでシュールでクレイジーな残酷とも言える笑いの中でベティの誰にもどこにも忖度しないピュアネスが暖かい笑いとなっているのが際立つ。そんなところはデイヴィッド・リンチの各作品に必ず盛りこまれていたし、そこを拡大しひとつの番組としたのがこの『オン・ジ・エアー』なのかなと思う。発表当時この作品のよい評価って全く見聞きしたことなかったけど少し早すぎた作品だったかな? レーザーディスク『オン・ジ・エアー』のジャケット。

DAVID LYNCH チラシ&関連本その他 Vol.10『ツイン・ピークス』

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映画『ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間』公開にあわせ、ツイン・ピークス TVシリーズ(シーズン1&2)の廉価版ビデオカセット全14巻(29話)リリースの告知チラシ。 『クーパーは語る』(扶桑社刊・スコット・フロスト著・飛田野裕子訳) 『ローラの日記』(扶桑社刊・ジェニファー・リンチ著・飛田野裕子訳) 『ウェルカム・トゥ・ツイン・ピークス ツイン・ピークスの歩き方』(扶桑社刊) 著者:デイヴィッド・リンチ、マーク・フロスト、リチャード・ソール・ワーマン 訳者:田中克己、三沢信、田中誠、石塚るみ子、仙波有理、大森望 日本語版監修:高橋良平 『ピーカーをめざせ!』(読売新聞社刊) ツイン・ピークス・マニア度クイズ、各話解説、キーワード辞典等を掲載している。 執筆は川口敦子、北原京、ほか。 雑誌『日本版プレミア 1992年6月号』(角川書店刊) 『ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間』全角度徹底ワイド特集 雑誌『日本版プレミア 1992年6月号』の付録『オリジナルTP読本』 雑誌より小さいA5サイズ。 映画版ストーリー、キャラクター紹介、TVシリーズ・エピソードダイジェストなど。 雑誌『Cut 1992年3月号』(ロッキング・オン刊) 特集=映画版「ツイン・ピークス」の全貌 カイル・マクラクラン、シェリル・リー、デイヴィッド・リンチ、イザベラ・ロッセリーニ、ジェニファー・リンチ、ロバート・エンゲルスのインタビュー掲載。 『ツイン・ピークス』ファン10名(竹中直人、忌野清志郎、ブルーハーツのヒロト&マーシー、岡崎京子、上條淳士ほか)のマニアック・アンケート回答あり、『ツイン・ピークス』日本版(夢想)キャストについてのアンケートで、上條淳士がクーパー捜査官役に推してたのは花田裕之! サントラから8cmCDシングル「ツイン・ピークスのテーマ c/w ローラ・パーマーのテーマ」 TV版サウンド・トラック全曲にロケ地の映像を重ねたVHSビデオ『ヴィジュアル・サウンドトラック』(ワーナー・ミュージック・ジャパン) 製作はWOWOWとオフィス・トゥ・ワンで『ツイン・ピークス』のロケ地スノコルミーやノース・ベンドを独自に撮影し、ホワイト・テール・フォールズ(スノコルミー滝)やグレート・ノーザン・ホテル(サリッシュ・ロッジ)、RRダイナー(マーティーカフェ)、...

DAVID LYNCH チラシ&パンフレット Vol.9『マルホランド・ドライブ』

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“ストレート”な内容だった前作『ストレイト・ストーリー』から再びブッ飛んだ作品となった。公開当時テレビ東京で、川原亜矢子をナビゲーターに特番も作られた。2001年公開作品。 『マルホランド・ドライブ』チラシ。 『マルホランド・ドライブ』パンフレット。

DAVID LYNCH チラシ&パンフレット Vol.8『ストレイト・ストーリー』

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時速8kmのトラクターで560kmの距離を6週間かかって喧嘩別れした兄を訪ねるという、前作『ロスト・ハイウェイ』とは対照的なスピード感のスロウな映画。1999年公開作品。 『ストレイト・ストーリー』チラシ。 『ストレイト・ストーリー』パンフレット。

DAVID LYNCH チラシ&パンフレット Vol.7『ロスト・ハイウェイ』

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漆黒の闇の中、ヘッドライトが照らすロスト・ハイウェイを疾走する、サイコジェニック・フーガ。“ロスト・ハイウェイに制限速度はない”。1997年公開作品。 『ロスト・ハイウェイ』チラシ。 『ロスト・ハイウェイ』パンフレット。

DAVID LYNCH チラシ&パンフレット Vol.6『ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間』

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テレビ・シリーズ『ツイン・ピークス』パイロット版の前日譚、つまりローラ・パーマーが岸辺に打ち上げられるまでを描いた。それはパーマー一家の壮絶なダークサイドの物語である。1992年公開作品。 『ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間』チラシ。 『ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間』パンフレット。

DAVID LYNCH パンフレット Vol.5『ワイルド・アット・ハート』

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これもチラシなかった。 テレビドラマ作品を経て久しぶりの長編映画、1991年公開作品。 バリー・ギフォードの原作本あった。 『ワイルド・アット・ハート』原作本(文春文庫刊・柴田京子訳) 『ワイルド・アット・ハート』パンフレット。

DAVID LYNCH パンフレット Vol.4『ブルーベルベット』

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チラシはなかった。 デイヴィッド・リンチが宇宙空間から地上に帰還した第4作。アンジェロ・バダラメンティの音楽が印象的に使われた。1986年作品。 チケット半券があった。 『ブルーベルベット』チケット半券。 『ブルーベルベット』パンフレット。

DAVID LYNCH チラシ&パンフレット Vol.3『デューン・砂の惑星』

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映画化不可能といわれていたフランク・ハーバートの小説を原作にしたSF超大作。 カイル・マクラクランの映画デビュー作でもある。1984年公開作品。 『デューン・砂の惑星』チラシ。 『デューン・砂の惑星』パンフレット。

DAVID LYNCH チラシ&パンフレット Vol.2『エレファント・マン』

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日本公開時には感動巨編的に扱われた感がある、ダーク&ロマンティックな長編第2作。1980年公開作品。 『エレファント・マン』チラシ 『エレファント・マン』パンフレット