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OMNIBUS a Go Go Vol.97『HOLIDAY IN THE SUN A Soap Record's Compilation』

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ソープ・レコードのスウェーデン・ポップを集めた日本企画コンピレーションの第2弾で1996年に日本コロムビアからリリースされた。今回もLars Sundhによるアートワーク(傘がモチーフ)が素晴らしい。このコンピは本国ではリリースされなかったようだ。 1曲目ワナダイズの「You And Me Song」でノックアウト。ギター・ポップの最高傑作のひとつ、と言っても良い超名曲。素朴で微笑ましい歌詞を含め、この曲に詰め込まれている全てが素晴らしい。いつ聴いても晴れやかな気持ちになる。ワナダイズは爽快ポップ・チューンをもう一曲「Might Be Stars」を収録。どちらも1994年のアルバム『Be A Girl』から。そしてあと1曲はイギー・ポップのノイジーなカヴァー「I Got A Right」も収録されている。これは1993年のシングル・カップリング曲だった。 ディス・パーフェクト・ディはハード・ポップな「Simply Irresistible」と、この曲のシングル・カップリング「Never Again(acoustic)」 (彼らの3枚目のアルバムに収録されている同曲のアコースティック・ヴァージョン)。エッグストーンはセカンド・アルバムから「The Dog」と1992年の『In Lemon Grove EP』からドリーミーでシニカルな雰囲気「Diesel Smoke」の2曲、シナモンは後にアイランドからリリースされるアルバムに収録される「Heavenly Option」とファースト・アルバムから「Moments」。どちらもフリーダのキュートなボーカルが魅力。 このコンピではワナダイズに負けず気持ちのいいギター・ポップ・チューンを聴かせてくれるポプシクル「Hey Princess」は彼らの1992年テレグラム・レコードからもリリースされていたファーストアルバムから。北欧の老舗レーベル、ウエスト・ファイブ・ファブリケーションからも楽曲をリリースしていたマフロン5はアーシーな雰囲気の「Freewheeling」、ゼップ+ジミヘンといった感じのヘヴィ・チューンのホイップド・クリーム「You And I」、CAMはこの時点の未発表曲で後に彼女のファースト・アルバムに収録される幻想的な「Possible Honey」と1994年のEPから「Pity Me」、デビューしたてだったメ...

中西俊夫著『プラスチックスの上昇と下降、そしてメロンの理力・中西俊夫自伝』

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K&Bパブリッシャーズより、2013年7月出版。 1956年生まれ57歳、プラスチックス、メロンの中心メンバーであり、メジャー・フォース・レーベルの設立者でもある中西俊夫の自伝が出版された。英題 " THE RISE AND FALL OF PLASTICS AND MELON, MAJOR FORCE BE WITH YOU " はデヴィッド・ボウイのもじりか。 これを読むと、プラスチックスが佐久間正英を除き素人というかイラストレーター、デザイナー等のクリエイターが遊び半分で結成云々…というものではなく、中西自身かなりの音楽マニアであり、中西に関してはもともとミュージシャン志向だったのだろう。なにしろ中3でグランドファンクの来日公演に行き、エレキ・ギター(グヤトーン製)とアンプとファズを手に入れ、翌年ゼップの来日公演に行き、高校の修学旅行を欠席してデヴィッド・ボウイの来日公演に行くくらいだ。高校卒業後にはセツ・モードセミナーに通いつつ原宿キディ・ランドでメロディ・メーカー、NMEなどの音楽紙や洋書の音楽雑誌を手に入れてたと書いてある。 1976年にはプラスチックスを結成、パーティ・バンドとしてボウイやヴェルヴェット・アンダーグラウンド、ロキシー・ミュージックなどのカヴァーを演奏していたが、決定的だったのは取材に行ったボウイから「オリジナル曲を作れ」という助言を受けたこととセックス・ピストルズの登場。もちろん色々なところから影響は受けたと思うが、中西はこれからはクラフトワーク+ピストルズという考えになったらしい。 1977年には日本コロムビアのスタジオでデモを録音している。録音されたのは5曲で、この自伝の付属CDに収録されている(今回が初リリース)。収録曲は以下の通り。 「Anti Christmas」 「Digital Watch」 「I Am Plastic」 「Tokyo Banzai」 「Hate」 このデモのプロデューサーは何故か本文中では「山***」と伏字になっているが、2005年のタワーレコード・オンラインの記事 『中西俊夫のニューウェイヴな世界』 で中西は別に隠さず「山下達郎がプロデュースしてる」とコメントしている。 ヴォーカル、ギター、ベース、キーボード、ドラムス、コーラス×3の計8人という初期のバンドサウンドが録音され...

OMNIBUS a Go Go Vol.96『NOW I'M HOME The Soap Record's Guide For Young Japanese』

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北欧の音楽といえばアバ、ノルウェーのA-HA、または北欧メタル、それにスカンジナビア・ハードコアなんかが思い浮かぶが、1995年にカーディガンズの「Carnival」がヒットし日本でも大きくブレイクしたのがスウェーデン・ポップ・シーンだった。カーディガンズはストックホルム/トランポリン・レコード、日本で人気のあったもう一つのバンド、クラウドベリー・ジャムはノース・オブ・ノー・サウス、他にもウエスト・サイド・ファブリケーションなどのレーベルがあるが、スウェディッシュ・ポップは多彩でなかなか奥が深いな、と知ったコンピレーションがソープ・レコード(Soap Records)の名曲を集めた傑作コンピ『NOW I'M HOME』だった。日本企画で日本コロムビアから1995年にリリースされた。コンパイルは伊藤英嗣で、本国ソープ・レコードからもリリースされている。 ハード・ドライヴィンなギターとアコースティック・ギターのカッティング、目眩くメロディとアレンジを持ったエッグストーン「Against The Sun』に始まり、ややハードなパワー・ポップのディス・パーフェクト・デイ「I'm In Love」、ビートリッシュでこのコンピで聴いて凄く気に入ったグループのワナダイズの最高にドリーミーな「Things That I Would Love To Have Undone」、キュートな女性ボーカルのシナモンのアコースティックなナンバー「Me As Helen of Troy」(この2曲のつなぎ最高)、UKギター・ポップのフレイバーを感じるセンツの「Your Favourite Records」、スウェディッシュ・ポップを代表する名曲でソープ(当時はスナップ)レコードの最初期のリリースだったエッグストーンの「My Trumpets」、ワナダイズのシングル・カップリング曲でゴー・ビトウィーンズのカバー「Lee Remick」、イージーの「Listen To The Bells」はニュー・オーダー・ライクな哀愁のユーロー・ビート・ナンバー。 エッグストーンの1994年シングル・カップリング曲でガレージな「Anaesthesia」、ディス・パーフェクト・デイのシングル・カップリング曲でレックレス・エリックのカバー「Whole Wide World」、シネイド・オコナーを思わす...

OMNIBUS a Go Go Vol.95『BURNING AMBITIONS (Japanese Edition) 』

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『バーニング・アンビションズ』は1984年にイギリスのチェリー・レッドがリリースしたアナログ2枚組のパンク・コンピレーションだが、権利関係により、そのままのリリースが日本では出来ない事がわかり、元のコンピをベースに新たなバンドを加え、日本独自編集盤としてパンク10周年の1986年にリリースされた。コンパイルしたのは雑誌DOLLで編集をしていた黒田義之(ライナーノーツも)。リリースしたVAPの5周年記念ということもあり、アナログ盤は低価格な1,500円での発売だった。 チェリー・レッド盤(アナログ)は全38バンドが収録されていたが、そこからセレクトしたバズコックス、アドヴァーツ、ヴァイブレーターズ、イーター、キリング・ジョーク、コックニー・リジェクツ、UKサブス、ダムド、デッド・ケネディーズ、エクスプロイテッドの作品を収録し、GBHは曲を「Sick Baby』に変更、それにオリジナルに収められていなかったセックス・ピストルズ「Pretty Vacant」(デイブ・グッドマンのデモで『ミニ・アルバム』アナログ盤の日本リリース初回特典ソノシートだった)、ディスチャージ「Never Again」、カオスUK「No Cecurity」(1982年リリースの7インチ「Loud, Political And Uncompromising」収録曲)、トイ・ドールズ「Shoe Goes To Finos」、アディクツ「Viva La Revolution」が追加され全16バンドが1枚のディスクに収められた。 ジャケットもオリジナルのビートルズ “サージェント・ペパー”風なものから、日本独自のコラージュ・デザイン(あまりカッコよくない)に変えられている。このあたりの苦労話(?)はライナーノーツに詳しく書かれていて面白い。なおライナーにはチェリー・レッドのオリジナル盤に掲載されていたイアン・マクネイによるパンク論の和訳も載せられている。 個人的にはヴァイブレーターズを初めて聴いたのがこのコンピに収録されている「Baby,Baby」だったと思う。これ聴いてアルバム『ピュア・マニア』買った。やっぱり名曲。トイ・ドールズは一時期よく聴いてたけど今は全部売ってしまった。久しぶりに「She Goes To Finos」聴いたけど、タイトでカッコいいな。 今はいろんなパンク・コンピがあるけど、オリジ...

OMNIBUS a Go Go Vol.94『3×20 (colours) Music from British Independent Record Companies 1980-1990』

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1990年に新星堂が企画・販売、イギリスで制作というかたちでリリースされたイギリスのインディ・コンピレーション。ラフ・トレード、チェリー・レッド、クリエイション、ミュート、レイジー、ファクトリーなどのインディーズから選曲された楽曲を赤、青、黄色と名付けられた各CD1枚に20曲、CD3枚組みボックスで60曲(60グループ/アーティスト)を収録している。イギリスの、と言ってもイギリスのインディからリリースされていると言う意味で(クレプスキュールはベルギーのレーベルだがファクトリーやオペレーション・トワイライトと関係が深い)、アメリカ出身のアーティストやオーストラリア出身のゴー・ビトウィーンズなんかも収録されている。ジャンル的にはニュー・ウェイブ、ポスト・パンク、オルタナティヴ中心。 CD-1にはスミスの記念すべきデビュー・シングル「Hand In Glove」、ストーン・ローゼズの「Sally Cynamon」(1987年FMリボルヴァーからリリースのセカンドシングル)、シュガーキューブスの「Birthday」(1987年ワン・リトル・インディアンからリリースのセカンド・シングル)、クリエイション移籍の第一弾シングルのマイブラ「You Made Me Realise」、エレヴェイションからクリエイションに戻って骨太ロックに変した第一弾シングルのプライマル・スクリーム「Ivy Ivy Ivy」、ピーター・フックのバンド、リヴェンジのデビューシングルのカップリング「Jesus, I Love You」(12インチ買ったな)、アメリカのギャラクシー500「Blue Thunder」、 今回聴きなおして良いなと思ったハート・スローブス「I Wonder Why」等。 CD-2にはヤング・マーブル・ジャイアンツ「Colossal Youth」、YMG解散後アリソン・スタットンらにより結成されたウィークエンドの名曲「A View From Her Room」、フェルトのチェリー・レッドからの1枚目「Something Send Me To Sleep」(1981年リリース、セカンド・シングル)、パステルズのセカンド・シングル「Somethings Going On」、エブリシング・バット・ザ・ガール関連ではマリン・ガールズ「Lazy Ways」、EBTG「Night and Day...

THE STALIN「負け犬」

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ザ・スターリンのメジャーデビューアルバム『STOP JAP』より。 先日再放送があったのだけれどNHKで放送されたテレビドラマ「ラジオ」は東日本大震災後の宮城県女川が舞台。仮設住宅で引きこもる刈谷友衣子演じる女子高生“某ちゃん”が、女川さいがいFM(実在する)に参加するようになり、徐々に周囲やリスナーとの関係を築きつつ、自分の道を歩み始める…というドラマ。 ドラマが始まって少しして、ラジオ放送中に何も喋れなかった某ちゃんは自分でスターリンの「負け犬」をリクエストする(“今の気分だ”と言って)。これがかかった瞬間、ラジオの前の大人たちは唖然とするが、このCDをくれた父親は海で漁をしながら大笑い、震災後に女川から遠く東京へ働きに出たリリー・フランキー(ネットリスナーという設定)は昔のバンド仲間を思い出し某ちゃんに感謝のメールを送る。 ここから某ちゃんが少しずつ心を開いていくのだが、津波にのまれた瓦礫の中から拾い上げたスターリンのCDが映るシーンは、陽光に光るプラスチックケースが擦り傷だらけで砂まみれだけど、本当に宝物に見えた。 この一連のスターリンのCDにまつわるシーンは、優しい言葉も暖かい慰めも穏やかな音も要らない、突き刺さる、尖った、激しい言葉と音を通して理解が出来るんじゃないかと思う、そんな人間がいることを、そんな時があることを表現したテレビドラマでは稀有な、そして傑出した場面だと思う。 ドラマではルースターズ「レッツ・ロック(日本語バージョン)」もチラリとかかる。 

岡崎友紀「ドゥー・ユー・リメンバー・ミー」

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2013年5月29日にリイシューされたアルバム『ドゥー・ユー・リメンバー・ミー』(オリジナルは1980年11月リリース)より。 数年前に気になって欲しいなと思って探すと中古CDが高値で取引されていたので、再リリースを待っていたのだが、ようやくリマスタリング、紙ジャケ、ボーナス・トラック3曲入り、SHM-CDで復刻された。 シングル・カットもされた「ドゥー・ユー・リメンバー・ミー」はサウンド的にはロネッツの「Be My Baby」を意識したというが、初めて聴いた時にはトレイシー・ウルマンの楽曲と同様のドライヴィング感覚と爽やかさ、甘酸っぱさを感じたものだ。曲を引っぱるベースライン、重ねられた幾つものキーボード、気持ちのいいギターのストローク、タンバリンやハンドクラップなどに彩られた豊かな音像は魅惑的だ。ギターソロでのロー・ポジションのフレーズやサックスソロも効果的。このあたりは今回のリリースでボーナス追加となった同曲のインスト・バージョン(2001年リリースの4曲入CDから)でも充分堪能できる。もちろんほぼヴィブラートのないキュートなヴォイスで歌われるメロディも最高な、安井かずみ/加藤和彦作のジャパニーズ・ポップスの至宝。 このアルバム、オリジナル・アナログでは10曲中、6曲を加藤和彦がプロデュースをしているが、安井かずみ/加藤和彦作は「ドゥー・ユー~」の他、ロカビリー風味「ウォッカ・ツイスト」、「ドゥー・ユー~」に似た雰囲気を持つ「You Make Me Happy」、加藤のソロに通じる味わい「メランコリー・キャフェ」の4曲。あと2曲がカバーで安井が日本語詞をつけたシルヴィ・バルタンの「アイドルを探せ」、幾重にも重なったギターが印象的なストーンズの「As Tears Go By」。こちらは英詞のままで歌われている。 残り4曲は牧村憲一と清水信之のプロデュースによるものでオーケストレイションを主体にしたアレンジ。大貫妙子/竹内まりやによる「雨の街」、大貫妙子作「恋のジャック&クイーン」、岡崎友紀が作詞「さよなら・for you」、岡崎作詞作曲の「タキオン」で、加藤プロデュースとは違う触感。なかでも「タキオン」はアルバムの他収録曲とは異なる壮大なイメージの歌詞で、聴き応えある6分半の曲だ。 ボーナストラックには先の「ドゥー・ユー・リメンバー・ミー」のインストバージョンの...

OMNIBUS a Go Go Vol.93『PERMANENT RECORD Original Motion Picture Sound Track』

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OMNIBUS a Go Goで紹介するものはサントラも外していたのだけれど、1988年にエピックからリリースされたサウンド・トラック盤『パーマネント・レコード』を紹介。 映画はマリサ・シルヴァー監督、キアヌ・リーヴス主演で、高校の卒業ミュージカル制作とキアヌがギターを弾くバンドの活動を織り交ぜながら繰り広げられる青春ドラマ。まぁミュージカルの編曲者およびバンドのボーカル役のアンディ・ボイスが重要な役割ではあるんだけど。 1988年公開作品だが、日本では劇場未公開でビデオが出ていた。 サウンド・トラック盤にはジョー・ストラマー名義のインスト曲「Theme From Permanent Record」と、ジョー・ストラマー&ザ・ラティーノ・ロカビリー・ウォー名義でシングル・カットもされた「Trash City」、軽快でスピード感のある「Baby The Trans」、コンガ等のパーカションが印象的な「Nefertiti Rock」、タイトなロック・ナンバー「Nothin''Bout Nothin'」とジョーが計5曲を提供(アナログではA面分)している。インストは緊張感と気だるい感じを内包した曲だし、ラティーノ~によるナンバーも、ややドラムが弱い面があるもののどれもジョーらしい曲が並んでいる。 他には、キアヌ達が忍び込む録音スタジオのシーンでちらりと出演もしているルー・リードの「Something Happend」、パーティの場面でかかるストラングラーズによるキンクスのカヴァー「All Day And All of The Night」、ストーリーの中でも重要な位置を占める曲で、この映画のテーマ・ソングともいえるJ.D.サウザー「Wishing On Another Lucky Star」、硬派なバンド(『Birth,School,Work,Death』なんてタイトルのアルバム聴いたなぁ)のゴッドファーザーズ「'Cause I Said So」、ボディーンズ(The BoDeans)「Waiting On Love」を収録。 ラティーノ・ロカビリー・ウォーのザンダー・シュロス(ギター)とウィリー・マクニール(ドラム)は、後のジョーのソロ・アルバム『アースクエイク・ウェザー』にも参加しているので、このサントラ提供曲や、ソロ・アルバムからの1...

THE CLASH「SOUND SYSTEM AND HITS BACK TRAILER」

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クラッシュの未発表曲、未発表テイク、未発表バージョン等を含む、大型ラジカセ型ボックスセット『SOUND SYSTEM』がリリースされる。去年の秋頃だったかネットのHMVにタイトルが載っているのを見て“ なんだろうな?” と思っていたのだが(そのうち無くなった)、2013年9月9日リリースが決まった。 オリジナル5作品(8CD、最新リマスター)、レア音源(3CD)、レア映像ボーナスDVD、オマケ(バッジ・ステッカー等)という内容。上の動画はそのトレイラーだが、トレイラーも数種あり。 アナログとCDで持ってるから1st~コンバット・ロックまでのオリジナル・アルバム(CD8枚分)は最新リマスターとはいえ、あまり欲しくないなぁ。シングル・ボックスや『スーパー・ブラック・マーケット』も持ってるとレア音源も少なくなる(13曲、これとDVDだけ欲しい)。それにまたもや『カット・ザ・クラップ』は無い事に。『カット~』のレア音源は無視か。ポリドール・デモは全曲オフィシャルに。「Walk Evil Talk」は? パッケージ版も欲しいけどレア音源だけダウンロードって訳にはいかないのか。 詳しくはここへ HIGH-HOPES管理人のひとりごと THE CLASH一生もんの究極ボックス『SOUND SYSTEM』収録内容まとめ ソニーのHPで紹介してるけど国内盤は出るのか? ベスト盤『ザ・クラッシュ・ヒッツ・バック』も同時リリース。

追悼・RAY MANZAREK「 PLAYS "WEIRD AL " YANKOVIC'S "CRAIGSLIST"」

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ドアーズのキーボーディスト、レイ・マンザレクが5月20日亡くなった。74歳だった。 法政大の学園祭にルースターズを見に行ったときのこと、井上富雄が左手をポケットに入れ、右手で開放弦をピッキングして演奏している、そのドライヴした曲を当時は知らなかった。 一緒にいた友人にこの曲はなんていう曲だと聴いてドアーズの「L.A. Woman」だと教えてもらった。こんなかっこいい曲をカヴァーするルースターズに感動しつつ、さっそくドアーズのアルバム『L.A.ウーマン』をその友人に借りて聴いたのだった。 それまでドアーズのファーストは聴いていたと思うが、『L.A.ウーマン』も愛聴盤になった。 疾走感のあるタイトル曲、ブルージィな数曲に混じって、ポップな「Love Her Madly」、リリカルな「Hyacinth House(ヒアシンスの家)」、それに「Riders On The Storm」が特に好きだ。雨粒がガラスを滑るようなキーボード・プレイが素晴らしく、その冷たい感触は暑い夜にこの曲を聴きたくなる(ドアーズのスタジオ・アルバムはどれも好き、デモを収録したボックスも良かった)。 先に紹介したオムニバス『Under The Covers』に収録されていたエコー&ザ・バニーメンの「People Are Strange」にキーボードで参加、変わらぬプレイとバニーズとの共演には非常に喜んだものだ。 上の動画はアル・ヤンコヴィックが公開したマンザレクの演奏映像で、2009年にヤンコヴィックのドアーズ・パロディ曲「Craigslist」(「Twentieth Century Fox」似)にキーボード演奏で参加したマンザレクのレコーディング風景を撮影したもの。軽~く録音に参加している、といった感じがさすが。

OMNIBUS a Go Go Vol.92『UNDER THE COVERS other people sing other people's songs』

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OMNIBUS a Go Goで紹介するものはカヴァー・アルバム、トリビュート・アルバムは除外していたのだけれど、1988年にリリースされた『アンダー・ザ・カヴァーズ』は思い入れのあるアルバムなので取り上げてみたい。 自分のお気に入りのニュー・ウェイヴ系アーティストのカヴァー・ソングを集めてカセット・テープを作るのに重宝した1枚でもある。このアルバムは発売されてすぐCDで買ったが、1988年当時、自分で曲を集めオムニバスを作るのはCD→CDRでもCD→iPodプレイリストでもなく、 もちろんカセットテープだった。 このアルバムからはバニーメンのドアーズの超名カヴァー「People Are Strange」(シングルで聴いていたけど)、イアン・マッカロクのソロでスタンダード・ナンバー(もとはウォルター・ヒューストン)の「September Song」、この曲からスモール・フェイセスにたどっていったプリテンダーズの「Whatcha Gonna Do About It」、バニーズ繋がりでもあったからディスクを集めたストロベリー・スウィッチブレイドのドリー・パートンのカヴァー「Jolene」、ジーザス&メリー・チェインのビーチ・ボーイズのカヴァー「Surfin' USA」(セカンド・アルバムのアウトテイク)、シャレがキツイなと思ったがヴァン・ヘイレンの曲をヴェルヴェッツ・フレイヴァー(「Sweet Jane」風かつ後半フリーキー)でカヴァーしたアズテック・カメラの「Jump」 あたりをセレクトしていたと思う。 それにオランダのシンガー、マチルダ・サンティングの繊細な「Love of The Common Man」を聴いてトッド・ラングレンのアルバム『フェイスフル』を手に入れたし、スタン・キャンベル(スペシャルA.K.A)の有名曲カヴァー「Don't Let Me Misunderstood(悲しき願い)」もソウルフルな歌声が素晴らしい。キリング・ジョークのメンバーだったマーティン“YOUTH”グローバーがいたブリリアントはジェイムス・ブラウンのレゲエ・カヴァー「It's A Man's Man's Man's World」で、シンセ主体のサウンドとジューン・モンタナのヴォーカルがクールだ。 他にはアソシエイツのダイアナ・ロスの...

RCサクセション「ぼくとあの娘」

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2013年5月リリースのアルバム『悲しいことばっかり オフィシャル・ブートレグ』より。 2002年に発売された雑誌『ロック画報』10号の付録CDに収録されていた初期のRCサクセションのライブは、当時(1972年)化粧品会社勤務の熱心なファンが密かに録音していたライブ・テープがもとになっていた。雑誌付録CDには6曲が収録されていたが、今回 “オフィシャル・ブートレグ ”としてユニバーサルから公式リリースされたCDもソース(提供元)は同じ。40本(!)のカセット・テープから選ばれた曲で全21曲を収録している。1972年から1973年にかけて渋谷ジャンジャンでのライブ11曲、青い森が4曲、収録場所不明が6曲という内容だ。当時未発表でのちにスタジオ録音された曲もあれば、完全未発表曲もあり、既発曲もちろん貴重なライブ・テイクなので全篇興味深いものだ。 「ぼくとあの娘」は後にアルバム『HEART ACE』で発表されているが、月並みな言い方になるけどこのブートレグ版の演奏はプリミティブな魅力とパワーを感じる。アウトサイダー同士の結びつきを描いた、あけすけで切なくも強力なナンバー。“あの娘はズベ公で~”という歌いだしから、ウッドベースの自由なライン、コーラスも練られたアレンジに改めて非凡さを感じる。ストレートで確信的な清志郎のボーカルが突き刺さってくるようだ。この曲はロック画報と同じトラックと思われるが、『悲しいことばっかり』収録のほうがスピードが半音位速くなっているような気がする。 『悲しいことばっかり』は個人がラジカセで録音していたもので音質が良くないのはあたりまえだし、私のようなブート盤も聴いてしまう者にとっては抵抗の無いサウンドではあるが、ロック画報付録CDと比べてしまうと少し違いを感じてしまう。ロック画報のCDは清志郎と破廉ケンチが立ち会ってマスタリングをおこなった、と記載があるので、雑誌の付録とはいえ、メンバーの2人の承認したサウンドで世に出たといって良いだろう。特に清志郎の耳を通っているという事は重要だ。今回のリリースに清志郎以外のメンバーがどの位関わったのかはわからないが、ロック画報付録CDよりも低音から中域が少なくなり、高音を主にしたマスタリングになっているようだ。それに音圧が高く聴きづらいと思うところもある。もちろん現在では清志郎のチェックを受ける事は出来ないの...

OMNIBUS a Go Go Vol.91『STIFF, STIFFER, STIFFEST A Stiff Records Collection』

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このスティッフのコンピレーションCDはイギリスでコンピやベスト盤などをリリースしているメトロというレーベルから2001年にリリースされた。 ダムドやエルビス・コステロ、イアン・デューリーといった有名どころが収録されていないが、スティッフが最初にリリースしたニック・ロウのシングルB面曲「Heart of The City」から始まり、ピンク・フェアリーズ「Between The Lines」、ルーガレイターのシングルB面曲「Cincinnati Fatback」、タイラ・ギャング「Styrofoam」、ルー・ルイスのファースト・ソロ・シングル曲「Boogie In The Street」と、スティッフ初期5枚のシングル(カタログNo.はBUY1~5)からの楽曲が収められているし、パブ系のルーモア「Emotional Traffic」、レックレス・エリック「Whole Wide World」、ピンク・フェアリーズのラリー・ウォリスがプロデュースしたメンバーズのロックンロール・ナンバー「Solitary Confinement」、パンク系ではアドヴァーツの代表曲といってもいい「One Chord Wonder」やハードコアというかステージでは衝撃的でショー的な要素も多く取り入れていたプラズマティックスの「Butcher Baby」、ピストルズの映画『グレート・ロックン・ロール・スウィンドル』に参加していたテンポール・チューダーの全英ヒット曲「Sword of A Thousand Men」、それにアメリカのスカ系バンドのアンタッチャブルズ「Free Yourself」も入ってる。 ニュー・ウェイヴ系でザクザク・ギターがかっこいいモーター・ボーイズ・モーター「Drive Friendly」や デパートメントSの「Going Left Right」。この他にもカーラ・トーマスのソウル・ナンバーをレイチェル・スウィートがキュートにカバーした「B-A-B-Y」、コーラス・グループのミント・ジュレプスは1985年のアルバムから「Jimmy Mack」のライブと、本当に色々なグッド・ミュージックをリリースしていたのが分かる選曲で全21曲が収録されている。 レスポンドのトレイシー、コンパクトのマリ・ウィルソンと1980年代中期のインディペンデント・レーベル看板娘を紹介したけれど、スティ...

OMNIBUS a Go Go Vol.90『SINGLECOMPACT』

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ミュージシャンでもありポップ職人のトット・テイラーとその兄が1980年に設立したコンパクト・オーガニゼイション。リリースした数々の7インチ、12インチ・シングル、プロモ・シングルの中から、また当時の未発表曲からセレクションされたオムニバスで、日本のウェイブから1989年にリリースされた。ライナーノートはトット・テイラー。 レスポンドの歌姫がトレイシーなら、コンパクト・オーガニゼイションの歌姫といえばマリ・ウィルソン。あの巨大なビーハイヴ・ヘアーでこちらをじっと見つめるマリのファースト・アルバムのジャケットはインパクトがあったものだ。コンパクトからの3枚目のシングル「Baby It's True」はマリのライブではオープニングに使われていた曲、マリの離れてしまった恋人へ語りかける、愛に満ちたセリフがせつない。セカンド・シングルのB面曲「Glamourpuss」はちょっとドラマ仕立てでもある、ジャズ風でもあり、ストレイ・キャッツの「Stray Cat Strut」のような雰囲気もあり。マーヴィン・ゲイのカバー「Ain't That Peculiar」、6枚目のシングルのB面曲「It's Happening」、シングル発売予定曲だった「Love And Learn」、 ペギー・リーで有名なジャズ・スタンダード「Would You Dance With A Stranger?」は1985年公開同名映画のテーマソング。マリは6曲を収録。 後のフェアグランド・アトラクションのエディ・リーダーとマーク・ネヴィンがいたバンド、 ザ・アカデミー・オブ・ファイン・ポピュラー・ミュージック(長い名前だ…)は、両A面シングルとしてリリースする予定(結局1985年のコンピに収録)だった、しっとりとした「The Morning After」とやや大仰なアレンジに感じる「Heart And Soul」を収録。 このコンピの最初と最後に配置されたサウンド・バリアのシングル両面「Mornington Crescent」と「Bank Holiday」、それに12インチからの「Fasten Your Seat-Belts,We're Off To Suburbia」は、どれもハモンドの効いた小気味好く、心地好いナンバー。 コンパクトのもうひとりの歌姫ヴァーナ・リントはレー...

OMNIBUS a Go Go Vol.89『RESPOND 12" SINGLE COLLECTION』

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1996年にトラットリアの日本編集盤としてリリースされたレスポンド・レコードの12インチ・シングル・コレクション。CD2枚組で全27曲。 レスポンドのカタログにある17枚の12インチから、エクステンデッド・バージョン、ロング・バージョン、リミックス・バージョンを多数収録、当時お蔵入りとなっていたらしいクエスチョンズの「Someone's Got To Lose」を収録。12インチのカップリングに多かったインスト・バージョンは収録されていない。それからエイ・クレイズの12インチからの収録は無かった。 なかでも嬉しかったのはスティーヴ・ホワイトがM.E.F.F.(マイティ・エルサム・ファンク・フェデレーション) 名義で1984年9月にリリースした12インチ「Never Stop(A Message)」だった。 そのダンサブルでラテン・フレイバーなタイトル・トラックとアフリカンかつフリー・ジャズな「Nzuri Beat」、タイトル・トラックのエレクトロな表現を強調したバージョンの「Non Stop Electro」の全3曲を収録。この12インチのプロデュースとスタイリッシュなスリーブ・デザインはポール・ウェラーだった。 クエスチョンズは美しい「Acapella Foundation」や、ヒートウェイブの1978年のヒット曲カバーをニューウェイヴィーなベースで味付けした「The Groove Line」、トレイシーに提供した「The House That Jack Built」(個人的にはこちらの方が好き)等11曲と多数収録、トレイシーもファンキーな「Soul's On Fire(extended)」や、トレイシー・ヤング名義でジョージ・マクレーのソウル・カバー「I Can't Leave You Alone(pick'n' mix)」等を含め10曲が収録されている。 残念なのは曲順で、各CDの最初がトレイシーとポール・ウェラーの会話というかインタビューの「Tracie Talks」と「Tracie Raps」。CDをセットして1曲目にかかるのがこれ、というのは少しマニアックなのでは。 リリース時期もアーティストも収録された盤からもバラバラ、良く言えばバラエティ感はあるが統一性が感じられない。クエスチョンズ「Work'n...

OMNIBUS a Go Go Vol.88『LOVE THE REASON』

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ザ・ジャムを人気の頂点で解散し、新たにスタイル・カウンシルを1983年にスタートさせて、その音楽的変化にリスナー達は驚き、当惑もしたが、ポール・ウェラーが1981年にスタートしたレスポンド・レコードも様々な音楽性を持ったレーベルだった。80年代のモータウンを目指し、若さ、強さ、美しさ、誠実さを理想に、金儲け主義のミュージック・ビジネスに反旗を掲げ、1985年に閉鎖するまで数々のレコードをリリース、積極的に新人を紹介した。 このコンピレーションは1983年にリリースされ、レスポンドの歌姫トレイシーを始め、クエスチョンズ、エイ・クレイズ等を収録したレーベル・ショーケース的な内容。ジャケット裏には “言いたい事があり、創りたい音楽を知っている” 事が音楽に携わる理由だ、その理由を愛す、とポール・ウェラーは記している。この潔癖な理想主義がレーベルの終焉を招いたとも考えられるが…。 ポール・ウェラーがプロデュースしたクエスチョンズのファンキーな「Work'n' Play」で始まり、エイ・クレイズの7インチB面曲のポップでラブリーな「She Is So」、トレイシーのキュートなセカンド・シングル曲「Give It Some Emotion」と冒頭の3曲は最高の流れ。N. D. Moffattのややジャマイカンな香りもするしゃがれたアコースティック反骨ナンバー「Peace, Love And Harmony」を挟んで、「Give It Some Emotion」からの繋がりも感じさせるシスター・スレッジのヒット曲カバー、トレイシー・アンド・クエスチョンズ名義の「Mama Never Told Me」、スタカンの曲群にも匹敵するようなクエスチョンズの超名曲「Building On A Strong Foundation」。 ウェラーが曲作りに参加したThe Main T-KOの「Fickle Public Speakin'(Remix) 」、エイ・クレイズの最高のポップ・チューンだけどシニカルな「Keeping The Boys Amused」、トニー・バークがダイレクション解散後に結成したビッグ・サウンド・オーソリティは、なかなかハードな内容の歌詞をソウルフルな曲にのせた「History of The World」。ビッグ・サウンド・オーソリティーがレスポ...

OMNIBUS a Go Go Vol.87『CREATION:FLOWERS IN THE SKY 1984-1987』

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アラン・マッギーが1983年に始めたクリエイション・レコードの初期コンピレイションで1988年のリリース。初期クリエイションと言えばマッギーがマネージャーもしていたジーザス&ザ・メリーチェインのシングルが重要だが、このコンピには収録されていない。 収録曲の中では個人的にはなんといってもハウス・オブ・ラヴの「Shine On」だ。1987年5月にリリースされたハウス・オブ・ラヴのデビュー・シングルで彼らの代表曲。1970年代末からのUKニュー・ウェイブ/ネオ・サイケデリック(ジョイ・ディヴィジョンやバニーメン、キュアー等) のエッセンスを凝縮したともいえる名曲。後にフォンタナに移籍してからリメイクし、1990年にシングルでリリース、UKチャート20位のヒットとなった。どちらも基本的には同じアレンジで、よりタイトになり高揚感が増したフォンタナ・バージョンも素晴らしいが、柔らかなストローク、ドラムのロールから鋭利なギターが空間を切り裂くイントロを持ったオリジナル・バージョンも魅力のあるものだ。初期メンバーの紅一点アンドレア・ホイキャンプのコーラスが光るギターソロ後のアレンジも聴きどころ。 プライマル・スクリームは初期の2枚のシングルから1985年のデビュー曲「All Fall Down」と2枚目のシングルのカップリング曲「Velocity Girl」。後々のプライマルが想像つかない、どちらも繊細なギター・サウンドのショート・チューン。このアルバムのタイトルはクリエイションの2枚目のシングルリリースとなるリヴォルヴィング・ペイント・ドリームのシングルからと思われるが、同曲はこのコンピには収録されておらず、カップリングの「In The Afternoon」が収められている。ジャスミン・ミンクスはレーベル4枚目のシングルリリース「Think!」と1986年のシングル「Cold Heart」の2曲。 アラン・マッギーのバンド、ビフ・バン・パウ!は「Better Life」と「Love's Going Out of Fashion」の2曲で手作り感あり。ビフ・バン・パウ!にも参加していたジョー・フォスターのスローター・ジョーはノイジーな「I'll Follow You Down」と素朴ながらキラキラした「She's So Out of Touch」の2曲で、...

OMNIBUS a Go Go Vol.86『AMERICAN HARDCRE History of American Punk Rock 1980-1986』

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2006年に公開されたドキュメンタリー映画『AMERICAN HARDCORE History of American Punk Rock 1980-1986』のサウンドトラック盤。日本では2006年末から2007年初頭にかけて公開されたが、このサントラ盤の国内盤のリリースは2006年12月。 バッド・ブレインズ、ブラック・フラッグを初め、マイナー・スレットやサークル・ジャークス、SSディコントロールなど、USハードコアの演奏シーンも交えつつ、バンドのメンバー、関係者のインタビューによるUSハードコア勃興、全土への伝播、1986年のブラック・フラッグのラスト・ツアーをハードコアの終焉として捉えた映画は非常に興味深い内容だ。 初期衝動から興奮の頂点へ、徐々に衝動から醒めていく過程を描いているともいえる。中にはマッチョで殆ど単なる武勇伝みたいな証言もあるが、フラストレーションと憎しみ、日常的なヴァイオレンス、子供じみた悪戯、アンダーグラウンドなステージ、DIY、ノー・ファッション、ノー・センチメンタルが映し出されるタフな内容だ。この映画を見てると何故こんなにヒリヒリした音が生まれ、演奏されてきたのか少し理解できる気がする。映画の元になったスティーブン・ブラッシュの本も読み応えがある内容だ。 そしてこのサウンドトラック盤もUSハードコアの好サンプラーとなっている。なんといっても1曲目のブラック・フラッグ「Nervous Breakdown」から、ミドル・クラス「Out of Vogue」、バッド・ブレインズ「Pay To Cum」へ続く冒頭3曲には痺れる。この3バンドのデビュー盤シングルの名曲を並べたのは豪華というか快挙というか選曲が素晴らしい。これだけでも言う事なしだが、他にもカナダのD.O.A.「Fucked Up Ronnie」やSSディコントロール「Boling Ponint」、アドレセンツ「I Hate Children」のデモや、映画のエンドロールで使われるフリッパー「HA HA HA」まで全26バンドを収録。

OMNIBUS a Go Go Vol.85『P.E.A.C.E./WAR』

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M.D.C.のデイブ・ディクターが始めたR ラディカル・レコードから1984年にリリースされた世界各国のパンク/ハードコア・パンク・オムニバス。オリジナルはアナログ2枚組で55曲を収録し、各バンドや核軍縮、帝国主義、放射線汚染、政治的デモンストレーションについて記載された72ページブックレット付きで、タイトルはPeace, Energy, Action, Cooperation, Evolutionのバクロニムでもある。1997年にボーナストラック5曲を加え2枚組でCD化された(ブックレットは付属していない)。 CDは60曲入りで、アメリカのバンドが28曲と最も多い、ついでイタリア7曲、オランダ5曲、イギリス4曲、カナダ4曲、ドイツ3曲、スペイン2曲、日本から2曲、デンマーク1曲、スウェーデン1曲、アルゼンチン1曲、オーストラリア1曲、南アフリカ1曲(曲というかアジテーション) という各国から集められた楽曲達。 日本から参加しているのはギズムが「Endless Blockade For Pussyfooter」(『DETESTation』から)と、エクスキュート「Finale」(『Live In Hell Tape』から)の2曲。イギリスからは4バンドと意外に少ないが、クラス、コンフリクト、サブヒューマンズに、ボーナストラックでUKサブスを加え猛者を揃えている。今だとインターネットで世界中とつながりを感じる事が出来るが、1980年代にはこんなコンピレーションで世界のパンクスとの連帯を形にしていた。有名無名も、たっぷり2時間ハードコアが味わえる。アメリカ、イギリス以外だと、ドイツのアップライト・シチズンズの引き締まった演奏のカッコよさ、オランダのB.G.K.の猪突猛進、アルゼンチンのLos Violadoresのストレートなパンク・ロックなんかが面白い。中には変化球もあり。CD化の際追加された5曲はリリースしたニュー・レッド・アーカイブゆかりのアーティストのようだ。 それにしてもこのコンピ、i-TunesやAmazonでダウンロード販売されているので、ギズムやエクスキュートの楽曲がダウンロード購入出来るというのもちょっとした驚き。

OMNIBUS a Go Go Vol.84『READY STEADY GO The Countdown Records Story』

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副題にカウントダウン・レコード・ストーリーとあるが、1980年代からのモッド・リヴァイヴァル重要人物エディ・ピラー・ストーリー1982-1988ともいえる内容。収録曲は年代で並べ替えたが以下の通り。2003年ビック・ビートからのリリース。 1982年にエディ・ピラーが始めたウェル・サスペクトからリリースしたファスト・エディのシングル曲「My Babe」はウィリー・ディクソンのモッド・カバー。続いて1985年に始めたカウントダウン・レコードから最初のリリースでジャケットも非常に洒落てるコンピレイション『5-4-3-2-1-Go』から、ファスト・エディの「I Don't Need No Doctor」はレイ・チャールズ、ハンブル・パイでヒットした曲のカバー。オーストラリアのバンド、ステュピディティはオルガンやホーンも入った豪華なアレンジでパワフルな「Bend Don't Break」、ダイアモンド・レコードからシングルをリリースしていたシーンは「Inside Out(For Your Love)」、ALLJACKS「Guilty」は洗練されたアレンジでグルーヴィーな曲。非常に良い。 キック「Stuck On The Edge of A Blade」はスピーディなビート・ナンバー、 他にモーメント「Stick & Stones」。 1985年リリースのメイキン・タイムのアルバムからは「Where The Rhythm Takes You」で、クールかつサイケな演奏が魅力。1986年リリースのプリズナーズのアルバムから「Wish The Rain」で、メロディアスな曲をポップなアレンジで仕上げている。1986年リリースのキックのシングル「I Can't Let Go c/w Armchair Politician」からは両面を収録。特にA面はポップ&ドリーミィーで魅力ある曲だ。 カウントダウン・レーベルは2年程で終ってしまうが、その後エディ・ピラーはリ・エレクト・ザ・プレジデントを始め “カウントダウン” コンピレーションをリリースする。1986年に第2弾のオーストラリア・バンドを集めた『Party At Hanging Rock』を、1987年には第3弾『スマッシング・タイム』をリリースする。その『スマッシング・タイム』からは、メイキン・タ...